コシロノセンダングサ

コシロノセンダングサ 小白の栴檀
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『コシロノセンダングサ』は別名で『シロバナセンダングサ』とも言って、北米原産の帰化植物です。
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本州の中部以西に広く帰化していて、【コセンダングサ】や【アイノコセンダングサ】に似ていますが、明瞭な白色の舌状花を持つ点で区別されます。近寄って観察するとコスモスを小型にしたようなイメージがありますね。下部の葉は対生、上部の葉は互生し、長さ12~19cmです。3全裂または羽状に全裂します。
頂小葉の先端は細長く尖ります。
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コセンダングサとは変種の関係で、生育地が、どちらも荒れ地に生育すると言う点では、共通しているのですが、この『コシロノセンダングサ』の方が、より肥よくな場所に生育する傾向が高いようです。
河川の堤防などに群生していることがあります。
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花弁の大きさは5~7mmで、頭花全体では直径2cmほどになります。より肥沃な土地であればもう少し大きくなるようです。
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コチラが、以前記事アップした…
アイノコセンダングサ 合いの子栴檀
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/81/53086481/img_4?1411573682.jpg
枝先に長い花柄を出して、直径約1㌢の両性の黄色い筒状花を1個つけますが、外周の数個の筒状花が白色になります。
特徴は『コセンダングサ』と同じなのですが、外周の『筒状花(とうじょうか)』のうち何個かが大きく白色になるものを『アイノコセンダングサ』というようです。これが舌状花(ぜつじょうか)であれば『シロノセンダングサ』。
名前は『コセンダングサ』と『シロノセンダングサ』の交雑種であることから。
◇科名:キク科 ◇属名:センダングサ属(Bidens=「bi=二」+「dens=歯」。果実に歯のような形の刺が二本あるため) ◇学名:Bidens pilosa var. intermedia(pilosellus=細長毛が疎にある)
花期は9~11月

ココで改めて説明をしておきましょう。
キク科の花は、ご存じのように小さい花が多数集まって1つの花をつくっています。大きな花をつくるもとになる小さな花を【小花(しょうか)】といいます。
つまり、キク科の花は、1つの花に見えるのは、花序であってほんとうの意味での花ではない事になります。つまり【偽花(ぎか:にせものの花)】と言う事になり、こういうのを『頭花(とうか)』といいます。花は地下茎や球根でなければ種子で、子孫を残します。だから花はたくさんついている方がよいわけです。
頭花をつくっている小花には『筒状花(とうじょうか)』または『管状花(かんじょうか)』と『舌状花(ぜつじょうか)』の2種類があります。
筒状花は、花冠の先がいくつかに裂けています。花弁の先端に相当するもので、5つに裂けていれば、5枚の花弁が合生したものということになります。