ハナトリカブト

猛毒をもつ「毒草」として有名ですよね。天然毒としてはフグ毒に次ぐ強さとされ、解毒剤は発見されていないです。
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ハナトリカブト 花鳥兜
猛毒ゆえに事件や事故などの話題、ニュースに取り上げられて、名前はよく知られていると思います。
ドクウツギ』『ドクゼリ』と並んで日本三大有毒植物の一つ。

この『ハナトリカブト』と『ホソバトリカブト』『オオサワトリカブト』『ヤチトリカブト』 『オクトリカブト』『ミヤマトリカブト』『ハコネトリカブト』などを総称してトリカブトと呼ぶのですが、一般にトリカブトと呼ばれてるのは殆どが『ヤマトリカブト』です。
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ハナトリカブトはこのように花がまとまってつきます。
先日別ブログで『ヤマトリカブト』を記事にしました。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-b7-bf/chameleon_arms_blue/folder/1332962/26/41597126/img_3?1414047347.jpg
既に枯れかかってましたけどね。コレが『ヤマトリカブト』。ハナトリカブトはその名の通り花が大きく、まとまっているので、観賞用として栽培されます。
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通常は切花の状態で販売されています。しかし、ハナトリカブトの全草にも毒性の強いメサコニチンが含まれているので危険。
◇科名:キンポウゲ科 ◇属名:トリカブト属(Aconitum) ◇学名:Aconitum japonicum var.montanu(japonicum=日本の/montanum=山の)
鳳凰の頭の形をした兜に花の形が似ているので『鳥兜(トリカブト)』の名前が付いています。
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鳥兜に見えるのは萼です。花びらは萼から上に飛び出します。
花も不思議な形をしていますが、実も変わっています。まあ、今回見たのはまだ実が出来ていないので説明しづらいですが、昆虫のサナギみたいな…蜂のお尻ような形をした殻の先端に針があります。
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一般的な知識では根っこから毒がとれると認識されてますが、葉も安全ではなく、若葉が春から初夏にかけてアチコチで見られる『ニリンソウ』(←記事)の葉と似てるために、間違って食べて死亡する事件も起るので、注意が必要です。
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花が咲いてやっとトリカブトだと判るので、葉の形を確実に覚えておかないと…要注意。葉がやはり似ている『キクザキイチゲ』
種類、場所によって毒性の強さは異なりますが、根が最も毒の含有率が高いといわれています。
触ったぐらいでは大丈夫ですよ。そりゃ鉢植えで扱ってますからね。そう、食べなければ危険はないです。猛毒ですが、漢方では附子(ぶし)という生薬として使われます。
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10月13日の誕生花で、花言葉は「美しい輝き」「厭世家」「人嫌い」「復讐」「騎士道」「栄光」