イタドリ

所謂、雑草の類で、花をジックリ観察する事はないかもしれませんが…
よく道端で見かけますよね…。こんな所にも顔を出していました。コレでも薬草なンですよ。
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イタドリ  虎杖
和名の由来は、疼(いた)みを取り去る効果があるので『イタドリ(疼取)』と名づけられたとされています。和名の漢字だとすぐには『イタドリ』とは読めないと思いますが、これは茎には節ごとに赤い斑紋が入ります。この茎に入る模様を虎の縞模様に見立てて『虎杖』の文字を充てたと言うことです。
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枝端と葉のわきに総状花序をつけ白色の小花をたくさんつけます。雌雄異株で、雄花は漏斗形で先が5つに裂け、花粉が見え、雌花も先が5つに裂けて、中に3本の花柱(雌蘂)が見えます。
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葉は楕円形で互生し、葉のつけ根の部分は画像のように水平です。
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◇科名:タデ科 ◇属名:タデ属(Reynoutria=「Reynoutre」という人名に由来 ◇学名:Reynoutria japonica
茎は太く中空で、春に出始めた茎は生食したり漬け物にしたりします。
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若い茎はかじると酸っぱいので『スカンポ』『イタンポ』『ドングイ』とも呼ばれます。但し…茎を折るとポコッと音が鳴り、食べると酸味があることから、『スイバ酸葉』スカンポと呼ぶ地方もあります。
花後に出来る実に特徴があって、雌花の後には3つの稜がある長いハート形の、熟しても裂開せず種子は1つで全体が種子のように見える痩'そう)果ができます。

因みに…これが『スイバ』ですね
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スイバはタデ科ギシギシ属です。根茎は生薬になります。生薬名は虎杖根(こじょうこん)。利尿、通経剤として用いられます。

近縁種に、主に高地に生える『オオイタドリ』がありますが、葉の形は心形なので見分ける事が出来ます。