アオドウガネ

昆虫にゼェ~~ンゼン出会えないので、めげてるオイラです。
蝶はいない、赤トンボの仲間もゼンゼン出てこない。甲虫は…既にもう今期は、カブトムシはとっくに…カミキリや、タマムシも終わりですね。とうとう出会えないまま夏が過ぎてしまいました。テントウムシでさえ…今期見かけた回数は、両手もないです。カナブンは片手もない。
今までで、最低の夏の昆虫探索でした。小学校の時に夏休みに入院して以来、の低調さです。

記事ネタがなんにもないので、まさかコヤツをタイトルにして記事アップすることになるとは…です。
以前から同僚達が、仕事場の窓に、夜になると時たま、コツンコツンと窓ガラスにぶつかる昆虫を「カナブンがまた飛んで来た」と言っておりました。
オイラは以前から、ここ数年は仕事場にカナブンが飛んで来たのを見ていないので、「え~?またオイラのいないときにカナブンが来たの?」と聞いていたのです。
ところが数日前、やはりコヤツが飛んで来て窓ガラスに何度かぶつかり、そのあと窓のサッシの溝の所へ。「ホラ、またカナブンが来てますよ」と同僚。「これ…カナブンじゃないよ」
「え~~?これカナブンじゃないの?じゃあなんて言うんですか?」「コレはね…」
アオドウガネ
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甲虫目>カブトムシ亜目>コガネムシ科 ◇Anomala albopilosa

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ホント、何処にでも見かける甲虫。他はマッタクでも、コヤツだけは灯火にも飛んで来ます。
ドウガネブイブイの仲間です。形はドウガネブイブイ(Anomala cuprea)そっくりですが、輝く緑色をしています。灯火によく飛来し、よく見かける。
繁殖力も非常に強く、カブトムシ(Trypoxylus dichotoma septentrionalis)と同様の飼育で累代飼育も可能。非常に個体数が多くて、道路に落ちて?歩いている(笑)こともよくあります。よく似た仲間に体の背面が銅色で滑らかな『ドウガネブイブイ』がいます。コチラもアオドウガネと同じく害虫。各種の広葉樹の葉を食し,ブドウ,ウメ,ダイズなどの葉を食べます。捕まえるとどちらもよく糞をします(笑)。
からしてカナブンと間違えやすいですが、頭の形が丸いこと、飛び方が4枚の羽を使って飛ぶことから見分けが付きます。(カナブンは後羽の2枚で飛ぶ)この後説明します。

コガネムシ』『アオドウガネ』『ハナムグリ』『カナブン』は、似てはいますが、違いはハッキリしています。
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『カナブン』
緑がかった銅色で、四角い頭部が特徴です。
コッチはカナブンに似てるけど…
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リュウキュウツヤハナムグリ
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ハナムグリ(コアオハナムグリ)』
ハナムグリコガネムシ科に属しますが、カナブンと同じ仲間です。
背面は緑色で、体長は14~20mmほど。花の受粉に深く関わっている昆虫の一つです。
ハナムグリという名は、コガネムシ科のなかの<<ハナムグリ亜科>><<トラハナムグリ亜科>><<ヒラタハナムグリ亜科>><<ヒゲブトハナムグリ亜科>>に属する昆虫の総称としても使用されています。このハナムグリは代表選手の一種です(笑)。
飛び方でハナムグリの仲間と、コガネムシとの違いが分かります。カンブンと同じく、前翅(上翅)は開かずに下ばねを横に出して早く上手に飛びます。カナブンやハナムグリは、後翅と胴体の間に溝があって、普通の甲虫のように、堅い前翅を立てなくても、つまり前翅をたたんだまま後翅を広げて飛ぶ事が出来ます。足場が無くても飛び立つことが出来ます。
これに対してコガネムシは、飛ぶときには、前翅を上にあげて下にある薄い翅で飛びます。あまり飛ぶのは上手ではなくすぐに落ちてしまったりするので、カナブンと見分けがつきます。

また、生態がかなり違います。コガネムシ・アオドウガネの成虫は葉を食べるのに対し、カナブンは樹液を吸います。また、コガネムシ・アオドウガネの幼虫は植物の根を食べるのに対し、カナブンの幼虫は落ち葉を食べます。