ヒメクロオトシブミ

全く甲虫類を見かけない今年の夏。
一体…ど~~~なっとルンだ??
アチコチ廻っても、カミキリやカブトムシはおろか、カナブンさえ見かけません。信じられん....
この日も雑木林も、藪も、水辺の野草もアチコチさがしたけどなんにもいない。テントウムシさえ現れません。いい加減諦め、野草観察に移行です。コチラはすぐに目につくンだからノンビリとカメラを向けられます。
ところがフト離れたところを見ると…
オッ…こんなところに.....
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ひさしぶりにみかけました~。
黒色のオトシブミです。
離れたところに…二匹もいる♪
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ヒメクロオトシブミ
平安時代、恋文など直接手渡すのがはばかられるような内容の、巻紙に書かれた手紙をわざと目に付くところに落としておきました。 この手紙のことを「落とし文」と呼んでいました。`
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甲虫目 カブトムシ亜目 オトシブミ科 オトシブミ亜科 ◇Apoderus erythrogaster

『揺籃(ようらん=ゆりかご)』と呼ばれている、”葉の巻物”を探したのですが…見つからない。
分布は本州・四国・九州ですが、それぞれの地域で個体差があって、近畿以西の腹部と脚が黄色で他は黒色の[赤腹型]が、関東~南東北はこのように、全体が黒色の[黒色型]で、北陸の東北~北海道だと、鞘翅のみ赤色の[背赤型]がいます。
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大きさは4-5mmで、活動時期は4-8月。この仲間の他種とくらべると頭部が短い。
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平地から山地の、林の周辺部でよく見られ、コナラ、クヌギ、バラ、フジなどの葉を巻いて、卵の入った巣(ゆりかご)を作ります。