ハガキの木

ハガキの木は別名ですが、別名の方が覚えやすいので知られているかもしれませんね。
本来の名称は タラヨウ 多羅葉
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別名の『ハガキの木』と呼ばれる理由ですが…
葉の裏面は傷つけたり、火で炙ると、その部分が黒くなる性質があるンですね。
昔はそれを利用してハガキの代用にしたらしいのです。それで『ハガキの木』。
『画描き葉』とも呼ばれています。
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葉を傷つけると黒くなって字が書けます。オイラが傷つけたンじゃないよ(笑)。
『多羅葉』の名前は、ヤシ科に『多羅樹(たらじゅ)』という樹木があるのですが、この樹木はこれで経文を書くンです。その『多羅樹』に喩えて『多羅葉(たらよう)』。
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実が付き始めましたが。コレでは目立ちませんね。
ヒイラギモチと同じ黐の木(モチノキ)科の樹木です。
[ハガキの木]と呼ばれるくらいなので、東京中央郵便局の前などにも植樹されていますが、もしかすると何処かで、郵便局の前辺りに小さな木が植えられてる事もあると思います。因みに…この葉っぱに文字を書いて切手を貼れば投函できるハズです。
花が咲くのは5月頃です。
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コレが花です。あまり目立ちませんね。
アップにすると…
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かなり大きな常緑高木で、本州中南部、四国、九州の山地に自生する高さ8m~15mくらいになる樹木です。
◇科名:モチノキ科 ◇属名:モチノキ属(Ilex=holly(セイヨウヒイラギ)或いは holly oak(Quercus)の古代ラテン名) ◇学名:Ilex ◇学名:Ilex latifolia(latifolia=幅広の葉をもつ)
暖地の山地などで見かけます。雌雄異株で、花期は4~5月頃、4mmほどの小さな淡黄緑色の花が群れて咲きます。
葉は長楕円形で、革質で光沢があり、樹皮は灰白色で円滑です。
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秋にエンドウ豆くらいの実が赤く色づきます。かなり目立ちますよ。
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コレが赤く色づいた実です。
赤い実の画像は以前の記事から
葉は肉厚で20センチほどもある長楕円形をしていて、縁には細かい鋸歯があります。

※『多羅樹』は『コウリバヤシ』の仲間です。別名は『タリポットヤシ』。漢字で書くと『行李葉椰子』です。そう、あの行李に使われる樹木です。英名は『Talipot palm』 学名:Corypha umbraculifera。
え~~と…『行李』知ってますよね?昔の衣類などを入れる『籠』の事です。葉っぱが籠や工芸品などに加工されます。また、原産地の熱帯アジア(インドなど)では、巨大な葉を屋根や小屋などの建築材として用いることもあります。さらに樹液を発酵させると、お酒になります。タラジュ。まだ中国でが発明されていない頃には、インドの僧侶達は、タラジュの掌状の若い葉を乾燥させたもの(『貝多羅葉・ターラの葉』と言います)に大切な経典を記録していました。其処から『多羅樹』の名があります。
因みに…『行李』と言えば、『柳行李』を思い浮かべる方が多いと思います。
アチラは『コリヤナギ』が使われています。説明は→『振り袖柳』と『イヌコリヤナギ』(Click)