マユミの花

イメージ 6

実と違って花の時は目立たないですが…
マユミ 真弓
イメージ 3
今までに記事アップで紹介したマユミ(←其の二)(其の一→)マユミ この花よりは、秋に出来るこの赤い種の方が、まるで花が咲いたように見えめだちます。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/07/53172407/img_2?1353710324.jpg
コレが実ですね。

イメージ 1
本当の花は、この時期に咲く非常に地味な花なんです。小さくて目立たない。
◇科名:にしきぎ(錦木)科 ◇属名:ニシキギ属 ◇学名:Euonymus sieboldianus(=Euonymus:ニシキギ属 sieboldianus :「シーボルト」あの有名な日本植物の研究者です。Euonymus(ユオニマス)の語源は、ギリシャ語の「eu(良い)+onoma(名)」
樹皮は鎮痛、鎮咳、駆虫に効果があるらしいです。新芽は茹でて和え物やおひたし、天ぷらなどにして食べるらしい。但し…実の赤い仮種皮は有毒です。
イメージ 5
花言葉は 「あなたの魅力を心に刻む」
万葉集にも幾つか詠まれています。
白檀弓 いま春山に 行く雲の 逝きや別れむ 恋しきものを
原文: 白檀弓 今春山尓 去雲之 逝哉将別 戀敷物乎
意味: 春山を行く雲のように、離れてゆくのか、恋しいのに。
ここでは、白真弓(しらまゆみ) ---> (弓を)張る ---> 春(はる) を導いています。
イメージ 2
*「白檀弓/白真弓(しらまゆみ)」は、真弓の白木で作った弓のことです。
『真弓』は万葉集には12首に登場しますが、真弓の木そのものよりは弓のことを指しているものがほとんどです。
梓弓(あづさゆみ)と同様に弓を張ることから「春」などを導く枕詞(まくらことば)として使われる場合もあります。
イメージ 4
因みに、コレも以前の記事で説明したのですが…原文には『白檀弓』となっていますが…『白檀(びゃくだん)』ではありません。『ビャクダン』の花は青木に似ています。別名は「サンダルウッド」。『栴檀は双葉より芳し』の『栴檀』は『白檀(ビャクダン)』のことを指します。※栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)→栴檀は発芽したころから芳香を放つことから。優れた人物は、幼いときから他と違って優れていることを示すことわざです。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/66/51746566/img_1?1305821124.jpg

で…ややこしいですが…『センダン(栴檀)』はまた別の花です。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/66/51746566/img_5?1305821124.jpg
小さくて下から見上げてると目立たないのですが、プロペラみたいな花。
センダン 栴檀
詳しい説明は以前の記事で…『栴檀』(←記事)
名前の由来は、秋に楕円形の実が枝一面について、落葉後も木に残るさまが数珠のようであることから「センダマ(千珠)」にたとえて。
◇科名:栴檀科>Meliaceae ◇属名:センダン属>Melia(=トネリコ(Fraxinus)のギリシャ名。葉の形が似ているためこの属名に) ◇学名:Melia azedarach var. subtripinnata(=やや三回羽状の。ver.は以前も説明しましたが変種というような意味)