ロウヤガキの実

ロウヤガキ…『牢屋柿』じゃあないです。『老鴉(=老いたカラス)』と書いて『老鴉柿』です。
一部のサイトで『老爺柿』とかかれている場合がありますが…『老爺』と表記してるところは…間違いでございますね。
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ロウヤガキ 老鴉柿
このカキノキの実は食用ではなくて観賞用なんです。
基本的に渋柿ですが、たまには食べられるものもある…らしい。
渋柿であると知っておりますので、オイラは口にはしません。
実は液果(=果皮が肉質で液汁が多い実)で、長さはせいぜい3センチから5センチと小さくて、先の尖った楕円形状です。
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この『ロウヤガキ』は花ではなく、実を鑑賞する訳で…。イヤ…普通の日本のカキノキも花は観賞することはないと思いますが…。
実の鑑賞期は10月から11月。
◇科名:カキノキ科 ◇属名:カキノキ属(Diospyros=ギリシャ語の「Dios=ジュピター」+「pyros=穀物」から。おいしい果実を「神の食べ物」として称え名づけられました ◇学名:Diospyros rhombifolia(rhombifolia=菱形の葉の)
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英名は『Diamond-leafed persimmon』『Chinese persimmon』中国の中部が原産です。
雌雄異株なので、結実には当然ですが…雌株と雄株が必要になります。
わが国では京都府立植物園に初めて植栽されました。第二次世界大戦中に『京都府立植物園』の初代園長である『菊地秋雄』氏が、持ち帰ったとされています。
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普通のカキノキと同じように、あまり目立たない花を咲かせて、秋に橙色の尖った小楕円形の果実をつけます。
樹高は2メートルから3メートルで、紙質の葉は、菱形から卵状菱形、倒卵状菱形をしています。
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iPhoneと比較してもこの大きさ。別名で小さいため『姫柿』とも言います。鉢植えなどでも流通しています。

で…この『ロウヤガキ』花はコチラでございます。5月くらいに咲きます。
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おおよそ花には見えないですが…。まぁ日本の柿の花も目立たないからね~。
画像のように花(果実)の上にある葉が羽子板で使われる衝羽根のような形になっています。この果実のかたちから『つくばねがき(衝羽根柿)』とも呼ばれます。
..名前の由来が、なんで『老鴉』なのかと言うと...冬になっても黒くなった実がぶらさがっている姿を[、老いた カラスに見立てたものです。
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コチラが→普通の柿の木の花(記事)で、これが『カキノキ』の花ですね。
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◇科名:柿の木科 ◇属名:カキノキ属(Diospyros=ディオスピロス。ギリシャ語の「Dios=神、ジュピター」+「pyros=穀物」が語源。「神の食べ物」と言う意味 ◇学名:Diospyros kaki(kaki=柿(日本名))

赤い実のなるさまから、赤き実あるいは、赤木が略されて『カキ』。柿というのは果実の名前なので、正確には『カキノキ(柿の木)』です。
それと→実がついた普通のカキノキまぁ…普通のカキノキは、観賞用じゃないから、鉢植えじゃなく庭に植えなきゃな(爆)。

因みに『マメガキ』はコチラの記事→『マメガキとイヌビワ』