ハギ

まだ8月ですが…陽が落ちると秋のような気配を感じます。草むらで虫も鳴いてるし…赤とんぼも飛んでるし…。秋の七草の一つである『女郎花』がアチコチで見られますが、『萩』も七草の一つですね。やはり夏場からいろいろな品種が咲き出しています。以前記事で説明しましたが、秋の七草は万葉の歌人山上憶良が詠った歌が元になっています。
まぁ…オイラ的には山上憶良には悪いのですが(笑)、どうも歌に詠われた七草は納得出来ないンですよね~。風情からいって『尾花(ススキ)』は納得出来ますが、あんなに蔓延る『葛(くず)』とか『藤袴(フジバカマ)』よりは他にもっと…『杜鵑(ホトトギス)』とか『芙蓉(フヨウ)』とか『彼岸花(ヒガンバナ)』の方が…と思ってしまいます。
しかし七草の植物ってどれも群生しますよね。何処にでも見られる花です。さて話を『萩』に戻しましょう。但し…色んな品種があって、万葉集に詠われた『ハギ』はどの花かは判りません。
まぁ今回紹介する品種ではないと思いますね(笑)。
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品川萩 シナガワハギ
原産地はユーラシア大陸で、北海道から沖縄にかけて分布する帰化植物
和名の由来は、江戸時代後期に品川で野生がよく見られたことからきていまする。
草丈は50センチから200センチくらいで、茎は直立するか斜めに伸びて、よく枝分かれをします。
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◇科名:マメ科 ◇属名:シナガワハギ属(Melilotus) ◇学名:Melilotus officinalis)
葉は3出複葉と呼ばれる1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形で、互生につきます。小葉の形は楕円形。
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開花時期は5月ころから咲き始め10月くらいまで見ることが出来ます。葉の脇に黄色い蝶形の花をたくさんつけます。

白花萩 シロバナハギ
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別名:シラハギ(白萩)
◇科名:マメ科 ◇属名:ハギ属(Lespedeza/レスペデーザ=Michanxが18世紀後半に調査の際に、アメリカの東部 Florida州知事のスペイン人『Vincente Manuuel de Cespedes』に捧げた名。但し誤植のため『Lespedez』となりました ◇学名:Lespedeza nipponica
ミヤギノハギ』の変種です。冬にはすべてが枯れ、毎年新しい枝を伸ばして成長します。
果実は先の尖った扁平な卵形の莢、長さ約8㍉で1個の種子は入る。シロハギは『ミヤギノハギ(宮城野萩)』の変種と言われていますが、『ヤマハギ』にもまれに白花が存在していて、シロバナヤマハギと呼ばれます。区別は難しいですね。葉の形や付き方はミヤギノハギに似ているように見えます。
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花が白いので『シロバナハギ』なのですが、『センダイハギ』『シナガワハギ』は黄色なのに'''キハギ'とは呼ばないですよね。
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もっとも…実際に『キハギ』と言う名の萩は存在しますが、黄ではなく『木萩』という意味です。
https://blogs.yahoo.co.jp/OTHER-IMG/ybi/1/b7/bf/chameleon_arms_blue/folder/1332962/img_1332962_40437423_1?1371144898.jpgm555
◇科名:マメ科 ◇属名:ハギ属(Lespedeza=フロリダ州知事「セスペデス(V. M. de Cespedes)」の名から。※CがLになったのは誤植のため(笑) ◇学名:Lespedeza buergeri(buergeri=ドイツ人で日本植物の採集家であった「ブュルゲル=H. Burger」の)
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紫色なのは、この『ムラサキセンダイハギ』です。
先代萩 ムラサキセンダイハギ
原産地は北アメリカで、本では園芸植物として栽培されていますが、各地で野生化しているようです。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/ChameleonArms221/20190802/20190802115236.jpg
草丈は70センチから120センチくらいで、地下茎が這って伸びます。
葉は3出複葉で互生につきます。小葉の形は楕円形で、葉の裏面には軟毛が生え、白っぽいです。
開花時期は初夏から8月で、茎先に総状花序を出し、青紫色をした蝶形の花をつけます。
花後に豆果が出来ます。
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◇科名:豆科 ◇属名:ムラサキセンダイハギ属(Baptisia=バプティシア。ギリシャ語の「bapto=染める」から ◇学名:Baptisia australis(australis=南方の)
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