クマツヅラ

本州から沖縄にかけて分布し、道端や原野などに生える多年草で、草丈は30センチから80センチくらいです。
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クマツヅラ 熊葛
地下茎が横に這って伸びていきます。茎は直立して上部で枝分かれし、茎の断面は四角形をしています。
茎の上部に穂状花序(※柄のない花が花茎に均等につくもの)を出して、淡い紅紫色の花をたくさんつけます。
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花径は4ミリくらいで、花冠は5つに裂けて横に平らに開きます。
◇科名:クマツヅラ科 ◇属名:クマツヅラ属(Verbena=宗教上で神聖なある草のラテン名と考えられています ◇学名:Verbena officinalis(officinalis=薬用の)
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全体に細かい毛が生え、際から生える葉は卵形で3つから5つに裂け、裂片は更に羽状に切れ込みます。
葉は向かい合って生える対生で、葉の表面は葉脈に沿ってへこみ、皺のようになっています。
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開花時期は6月から9月で、蕚は筒状で5つに裂けます。
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雄蘂は4本、雌蘂は1本。花の後にできる実は複数の子房からできた分果で、4つのブロックにわかれています。
全草を乾燥させたものを生薬の馬鞭草(ばべんそう)といい、黄疸や下痢の治療薬とされています。