ヤエヤマアオキ(ノニ)

インドネシアモルッカ諸島(現・マルク諸島)が原産地で、沖縄諸島が分布の北限とされています。日本では小笠原諸島沖縄県に分布し、海岸近くの林の中に生えるのでこの名があります。樹高は3メートルから10メートルくらいになります。
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ヤエヤマアオキ 八重山青木
たくさんの蕾が集まって塊りになり、つけ根から順に開花していきます。開花時期は7月くらい。
花は長さ1センチくらいの漏斗状で、先が5つから7つに裂けます。
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◇科名:アカネ科 ◇属名:ヤエヤマアオキ属(Morinda=ラテン語の「morus=クワ」+「indus=インド」から。実の形と産地を表しています ◇学名:Morinda citrifolia(citrifolia=レモンのような葉の」*「citrusシトロン」と「folius葉」からなり、柑橘に似た葉を有する意味)
和名のアオキは、ご存じの通りミズキ目 ミズキ科で、遠縁になります。
葉は楕円形で、向かい合って生える対生で、葉の先は尖ります。葉の質は革質で分厚く、艶があります。
それぞれの花に小さな実ができて集合果となる。
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この実はまだ緑ですが、緑から黄色へと熟し、最後は白っぽくなります。
果肉には臭気があるのですが、薬用として注目されています。ご存じの方がおられるかもしれませんが…アメリカでは『ノニジュース=noni juice』と言う名のサプリメントとして売られているのがコレです。『noni』は太平洋諸島(ハワイ)における現地名です。
海外では、台湾、中国、東南アジア、インド、ポリネシア、オーストラリアなどに広く分布するのですが、これは実が中空で海水に浮かぶため、海流散布されるためです。
'''根は赤の染料、樹皮は黄色の染料として利用され、昔は琉球王国の貴重な交易品とされていました。