カッコウチョロギ

先日『イヌゴマ』を記事アップしましたがその仲間と言うことになります。
ヨーロッパ原産で、ヨーロッパでは収斂・鎮静薬、ハーブとして用いられてきています
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カッコウチョロギ 郭公草石蚕
原産地のヨーロッパでは草地などに自生している花ですが、日本には観賞用として渡来しました。
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草丈は45センチから60センチくらいで、茎の断面は四角形。
◇科名:シソ科 ◇属名:イヌゴマ属(Stachys=ギリシャ語の「stachyus=穂」から。花序の様子を表したもの ◇学名:Stachys officinalis(officinalis=薬用の)
ヨーロッパでは全草を民間薬として、消炎、健胃薬に用いられます。中世には邪気を払うお守りとしても使われたといいます。
『草石蚕』というのは、中国原産のシソ科の多年草の名称。

葉は長い楕円形で、向かい合って生える対生で、鋸歯があります。
茎や葉には銀白色の毛が密集します。
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開花時期は6月から9月で、茎先に穂状の総状花序を出して、ピンクや紫色の小さな唇形の花を咲かせます。

花の後にできる実は複数の子房からできた分果です。
別名、英名は『タイリンベトニー(大輪betony)』『ウッドベトニー』
多年草なので、根にできる塊根を分けることで増やせますが、種から発芽させ育てることもモチロンできます。

因みに…同じ呼び名の『チョロギ』の漢字は『長老喜』になります。コチラは中国原産の花。名前の由来は、名前がおめでたいことからで、根の漬物が正月料理などに登場します。