ニイニイゼミ

今の時期がこの『ニイニイゼミ』が一番賑やかなときです。
他のセミも鳴き始めてるのですが、実際に姿を確認したのかこのニイニイゼミだけですね。

オスの腹部は硬質で、メスの産卵管は突出しません。複眼は灰色。
イメージ 1
==カメムシ目 ヨコバイ亜目 セミ科 セミ亜科 ◇Platypleura kaempferi ==
日本のセミでは珍しく翅の模様がまだらです。翅端までの大きさは32-40mm。梅雨明けとともに現れますね。6月終わりから7月のはじめ頃に現れ、8月中旬頃まで聞くことができる最も普通にいる小型のセミ
鳴き声は「チ--」と長く引っ張り、尻下がりにピッチ(音程)を次第に下げて急に上げて戻す、というのをを繰り返します。
鳴きはじめや鳴き 終わり、あるいは間奏(*『つなぎ鳴き』と言います)には「チッチッチ・・・」と断続音になります。
イメージ 2
小型で体は扁平です,前胸側方が三角形に張り出します。前翅は広い暗灰色部と透明部があります。
ヒグラシと競うように夜明けとともに鳴き出し、ヒグラシが鳴き止む夕暮れまで断続的に鳴く働き者。
『閑さや岩にしみいる蝉の声 松尾芭蕉』この句は『立石寺』という山寺で詠まれたのですが、時期などからここで詠まれた蝉は『ニイニイゼミ』つまり本種であるとされています。コレについては、かつて斎藤茂吉らが論争し、実際に同じ時期に寺に出向いてニイニイゼミであることを確認しているそうです(笑)。