オオムラサキ

深大寺で保護飼育されている国蝶の『オオムラサキ』を見に行ってきました。
幼虫が食べるエノキを鉢植えにして金網で囲ってます。

但し時間が午後6時過ぎで、この日は頭数もいませんでした。雌と雌が一頭ずつ。
雌の方は翅を拡げていましたが、雄の方は翅を閉じたまま上向きに止まっていました。
コチラが雌です。金網越しですけどね。
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オオムラサキ 大紫蝶
残念ながら少し色が褪せた感じです。オオムラサキは、雄だけがきれいな羽を持ち、開長(羽を広げた大きさ)が8センチほどになります。日本各地に分布している蝶で、以前はこの深大寺にも多数生息していたらしいのですが、現在は宅地開発などにより雑木林が少なくなり、見かけるのは難しくなったのです。
因みにこの飼育は、そこで「深大寺なら育つのではないか」と農林業関連サービス企業に勤める吉野友隆さんと言う方が地元の住民などに声を掛け、6年前から飼育活動を始めたのです。
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う~~ん、去年見た個体はまだかなり綺麗でしたからね。
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翅の裏側。これは金網越しだからこそ見ることが出来る…とも言えますね。
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コチラが雄。
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コチラは羽化準備中です。
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まぁ、これでは画像的に残念なので…一応去年の記事を紹介しておきます。
コチラが→去年の記事『成虫』です。コチラが→幼虫の記事
オオムラサキは幼虫の餌となるエノキの小枝に、10~20個の卵を産みます。卵からかえった幼虫は秋に脱皮を繰り返し、葉が落ちる初冬前にエノキの根元の枯れ葉の下で、越冬します。春になって、エノキが芽吹き始めるころになると、越冬を終えた幼虫達は新しい葉をたくさん食べ、もう一度脱皮し6月ごろにサナギになります。

警備をしているオジサンにこの個体はいつ外へ放すのですか?とお聞きしたのですが、飼育担当者が来ないと判らないけど、多分今回のはもうすぐだろうと…いう事でした。