雪虫(エノキワタアブラムシ)

仕事場の植え込みの所に白い綿ゴミみたいのがフワフワ飛んでいました。
これ、他の場所でも見てましたが、ホントにちっちゃく…。ホントにコレ昆虫なの?
以前から気になってたンだよね~。アチコチで見かけて…。
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今回はデジカメで撮って確認してみることに。
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う~~む、確かに昆虫です。調べて名前を同定しました。
エノキワタアブラムシ 雪虫・綿虫
主にエノキに集まる綿だらけのアブラムシ。無翅型と有翅型があって、共に多量の綿毛状ワックスで覆われています。
ホントに虫なの?と言う事でアップにしてみます。
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ン~~イマイチ判りづらい。コレならどうだ?
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カメムシ目 アブラムシ科 マダラアブラムシ亜科‎ ◇Shivaphis celti

体長はわずか1.7~2ミリぐらいです。日本全土に分布するようで、4月~11月まで出現します。エサ…になるのは主に、ニレ科(エノキ,ムクノキ)の汁と言う事で、幼虫も同様。
エノキだけに集まるという事はなくて、植え込みなどの葉が密集してるところにも現れるらしい。
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敏感に動いて、この有翅形は風に乗って飛びます。触角は白色に黒色の斑紋があります。
翅は翅脈沿いに黒く縁取られてるのですが…判る?。
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どうやら、これらの白い綿毛は、本種の出す糖分を含んだ排泄物が体に付着するのを防ぐ役目があると思われるそうです。
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アブラムシの生態は無性生殖があったりかなり複雑な様ですが、更に…成虫にも翅がある個体と無い個体がいるようです。普通の園芸植物につく緑色のアブラムシも同じです。
すぐ近くにテントウムシの幼虫がたくさんいるのですが、コレも食べてくれるのかなぁ?

このワタアブラムシの仲間を一般に綿虫とか、北国では雪虫と呼んだりするそうですが、冬の間寄生する植物を変えるため、晩秋に沢山の虫が飛ぶのが見られ雪の季節がくる兆しとしてるそうですが、モチロン…コレはそんな事はなくこの時期に現れるヤツです。