ハリエンジュ(ニセアカシア)

お散歩の川縁から川面に張り出すように出ています。
白い花が咲いてますが、これ以上は近寄りませんよ~。滑って川に落ちそう…だからじゃなくて、樹には棘があるからです。
アメリカ原産で、明治初期に渡来。現在は田園に、蜜源となるレンゲソウが少なくなり、養蜂家はこの樹の花から蜜を集めるそうですが…
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針槐ハリエンジュ
別名はニセアカシアアカシアはエンジュ(槐)とも呼ばれるので、ニセアカシアはハリエンジュ(針槐)と呼ばれます。幹や枝に棘のあるエンジュの意。
ニセアカシアの別名は、学名の直訳です。
◇科名:マメ科 ◇属名:ハリエンジュ属(Robinia=Robinia(ロビニア)ヘンリー4世時代のパリの園芸家Jean Robin(1550~1629)が1600年に、このニセアカシアを米国から移し,息子の Vespasian Robin(1579~1662)がヨ ーロッパに広めたのを記念した名  ◇学名:Robinia pseudo-acacia L.(pseudo-acaciaアカシアに似た)
高木になるのですが、これはまだ小さな木ですね。
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葉は奇数羽状複葉で対生します。小葉は、3~9対あって、楕円形で先端がわずかに凹み、微凸があります。小葉の縁は全縁で鋸歯はありません。夜になると葉を閉じます。
樹皮は灰褐色で、縦に裂けます。この画像で判ると思いますが、托葉が鋭い棘になって太い枝にも残ります。
材が堅く、炭材などに利用されます。マメ科根粒菌を持つため、荒地でもよく育って野生化し、このように河川敷などでも見かけます。もっともコレが在来の植生に影響を与えるとして、外来生物法における要注意外来植物に指定されているンですね。   
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雌雄同株で両性花です。5~6月に本年枝の脇に、総状花序を垂らし、芳香のある白い蝶形花を多数つけます。花序に葉は付きません。花の後に平たい5cmほどの鞘に包まれた4~5個の豆ができます。
因みに『エンジュ』の樹はコチラ→エンジュ(槐)