エンコウソウ

天地を逆にして撮した訳じゃないのです。
池に映った青空が綺麗で。花が輝いて見えます。
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エンコウソウ 猿喉草
和名の由来は、地面を這う茎を手長猿の手に見立てたものです。「猿候」というのは手長猿ないし河童の別名
低地や山地の湿地や水辺に生えます。草丈は30センチから50センチくらいで、茎は這う様な形に伸びます。
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◇科名:キンポウゲ科 ◇属名:リュウキンカ属(Caltha=カルサ。ラテン語で「強い匂いのある黄色い花」という意味) ◇学名:Caltha palustris var. enkoso((palustris=沼地を好む・沼地に生える/enkoso=エンコウソウ)
根生葉は長い葉柄があり、腎形で縁に粗い鋸歯があります。葉には艶があり、葉のつけ根の部分は重ならず開いています。
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長さ約50cmになります。キンポゲ科の特徴ですが、花弁に見えるのは萼片で、5個。花後に花茎が倒れるように曲がって地に着き、節より発根して芽をつけ、越冬後に発芽します。


近縁種の蝦夷の『立金花(リュウキンカ)』は、茎が直立します。
これが『リュウキンカ
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『ヒメリュウキンカ』←記事→『リュウキンカ』『八重咲きヒメリュウキンカ』
因みに『リュウキンカ(立金花)』は…
◇科名:金鳳花科 ◇属名:リュウキンカ属 ◇学名:Caltha palustris var. membranacea(palustris=沼地を好む membranacea=膜質の)

※『キンポウゲ科』の花は、両性花(一つの花に雌蕊、雄蕊が両方あるもの)で、花被として萼と花弁を両方持つもののほか、花弁が退化して、萼が花弁状になったものがあります。
雌蘂は多数の心皮が根本まで分かれていて、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしています。実はこれが花の構造としては原始的なものであると考えられているのです。
以前の記事→『エンコウソウ』