フデリンドウ

散策コースの野川公園自然観察園を歩いていると 「スミマセ~ン」と女性に声を掛けられました。
「あの~~、このお花はなんて名前でしょう…?」
エ??何でオイラに訊きますか?(笑)。オイラはデジカメはポケットの中だし、近くにはデジイチを持った方や、二人連れの年配の男性もおられるのに…。
まぁ、そんな事はどうでもイイので、訪ねられた花を見ると、伸びた下草の間から紫色の花が顔を出しています。
「あ~~、コレは『フデリンドウ』ですね」
フデリンドウ…これが…。ありがとうございました」
ふぅ~~ん、ココにもあったのか…。
北海道から九州にかけて分布し、乾いた草地や明るい林に生える越年草
花の閉じた状態が、筆の穂先に似ているのがこの花の名前の由来です。
リンドウ の仲間の中では『タテヤマリンドウ』『ミヤマリンドウ』 とならび、このフデリンドウは特に小さく、背丈は小指の長さと同じ草丈は5センチから10センチ程度。
根元から生える葉は小さくて目立たちません。ハルリンドウ』によく似てますが、この『フデリンドウ』は根元の葉が広く卵形で厚味ですが、『ハルリンドウ』になると、根生葉がロゼット状になって目立つことや、生育地がやや湿った土地であることなどで判別出来ます。
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◇科名:リンドウ科 ◇属名:リンドウ属(Gentiana=紀元前のイリリア王「ゲンティウス(Gentius)」の名にちなんだもの ◇学名:Gentiana zollingeri(zollingeri=オランダの植物学者「ツォーリンゲル(H. Zollinger)の
茎の上半部に広い卵形の葉が対生につきます。
葉の質はやや分厚く、裏面はしばしば赤紫色を帯びます。

茎先に青紫色の花を数輪つけます。
長い裂片の裏側は緑色で、日中以外は花を閉じてしまいます。緑色のところだけが外に来るようになっているのです。
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花冠の先は5つの長い裂片と5つの短い裂片に分かれています。これを(副片といいます。
雄蘂は5本で短く、雌蘂は長く、柱頭は2つに裂けています。
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花の後にできる実はさく果で、実には柄があって花冠からやや突き出る形になります。
花言葉は「本当の愛」「正義」「高貴」