桜 2013年其の⑬『松月』

本当に美しいサクラです。

ショウゲツ　松月

淡紅色から白に変わる綺麗な八重咲きの桜です。オイラの好きな品種の一つです。

Prunus lannesiana Wils. cv. Superba 

品種名スペルバ は気高いという意味。　　　　　　　

花は塊状につきます。

東京の荒川堤にあった品種とされています。花色は淡紅白色から、満開時には白色に変化します。樹形は傘型で、あまり大きく（小高木状）成長しません。　

開きかけの花が桃色で、開いた花が白です。中央の花弁が規則正しくねじれます。

小花柄は3.4～4.5cm、長く垂れて咲きます。雌しべは1～2本で葉化します。

萼筒はしわが多く、広い漏斗形。

オイラの故郷、金沢に『ショウゲツジノオオザクラ(松月寺の大桜)Prunus jamasakura Sieb.という名桜があります。

原木は金沢市野田寺町、松月寺境内にあって、樹齢300余年といわれ、藩主も槍を伏せて通過したと伝えられる名桜です。国指定天然記念物 (＊1943年指定)になっています。

このショウゲツジノオオザクラは、別名『ショウゲツザクラ』、『ノダノオオザクラ』 とも呼ばれています。ですが、このサクラはヤマザクラ系の白花種と思われるので、この松月とは別種と思われます。