ムラサキオンツツジ  サクラツツジ

オンツツジの名前は、花が赤紫色で、木が立派なので『紫雄躑躅』。『雌躑躅(メンツツジ)』の別名のある『藤躑躅(フジツツジ)』との対比で命名されたものです。
日当たりの良い山地に生えます。主に紀伊半島に分布しています。ツツジ属の中では樹高も高く、3メートルから7メートルくらいあります。
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ムラサキオンツツジ 紫雄躑躅
葉は長さが5センチ~8センチの卵円形で、互生します。枝先に3枚が輪生するように見えます。
葉の展開前、あるいは展開と同時に開花し始め、濃い紅紫色の花を1輪から3輪つけます。普通の雄躑躅(オンツツジ)の花の色は朱赤色ですが、これは紫が強い色になります。
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花径も5センチほどあって、大輪。花冠は漏斗状で先が5つに深く裂けます。
裂片の形は楕円形で、上部の裂片の内側には濃い斑が入ります。
◇科名:ツツジ科 ◇属名:ツツジ属(Rhododendron=ギリシャ語の「rhodon=バラ}+「dendron=樹木」。紅色の花をつける木という意味 ◇学名:Rhododendron weyrichii f. purpureum(weyrichii=植物採集家「Weyrich(ウェイリッチ)の」/purpureum は「紫色の」)
花の後にできる実は,熟すると下部が裂け、種子が散布される朔果。


国頭村の花として名高いツツジです。
サクラツツジ 躑躅
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樹皮は灰褐色で、葉は革質で上面には光沢があります。葉がかたくいのですが、花は優しい感じです。
◇科名:ツツジ科 ◇属名:ツツジ属 ◇学名:Rhododendron tashiroi(tashiroi=明治初年に琉球,台湾の植物を研究した田代安定の)
高知県、九州南部から沖縄、台湾に分布しています。オンツツジとは違い低木です。林縁や尾根筋などの日照を得ることが可能な立地に生育します。花の色は淡紫色から白色まで変異があるようですね。
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以前意気地アップしたのはコチラ。
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