ツノハシバミ(角榛)

桜の花が咲き出しましたが、春は他にもいろいろな木花が咲き出してますね。
ホラ…ここにも。
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これでも雌雄の花が付いてるンですよ。花期は3~4月頃で雌雄同株で、雌雄異花です。
角榛 ツノハシバミ
以前の…と言うか、もう一つのブログで記事アップしたことがあります。
'''実の形が鳥の嘴の形をしていることから名前が付いていると言われていますが、ハシバミの語源については『葉皺実(ハシワミ)』『榛柴実(ハリシバミ)』『葉柴実(ハシバミ)』などいろいろあって、定かではないのです。
角のあるハシバミで『ツノハシバミ』です。さて、花ですが…
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これが雄花なのです。が…なんとも地味な花でございますね。別名は『ナガハシバミ』
葉より先に花が開きます。雄花序はこのようにカバノキ科の仲間と同様に、穂状花序を下垂します。
で…雌花序は?と言うと…コチラです。アップにしてありますが小さな花です。
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これで一つの花ではなく、数個の花が頭状に集まっています。赤い花柱がひげのように、芽鱗からのぞく形。
花が終わると、葉の新芽が大きくなるのです。
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葉はまだ覗いてるだけで、大きくなってませんが互生し、葉身は卵形または広倒卵形をしています。
縁に欠刻のある重鋸歯があります。
雄花が尾状花序で、雌花は芽鱗に包まれたまま開花して赤い柱頭だけが見えるのですが、知らないと花には見えませんね。
◇科名:カバノキ科 ◇属名:ハシバミ属(Corylus=古名で恐らくギリシャ語の「corys=兜カブト」から来た名。小総包の形によるもの ◇学名:Corylus sieboldiana(Sieboldianus=日本植物の研究者シーボルトの)
『シラカバ』『ヤシャブシ』『ハンノキ』などが、カバノキ科の仲間です。
近縁種である『ハシバミ』や『ハンノキ』『カワラハンノキ』などは冬に花を咲かせます。
『ハシバミ*Corylus heterophylla var. thunbergii』とともに、日本に自生するハシバミ属の仲間のひとつです。
こんな句がありますね。
「はんの木の それでも花の つもり哉」一茶
秋には黄葉します。仲間のアカシデ 、クマシデ 、シラカバ 、ウダイカンバ なども黄色く色づきます。
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果実が独特の形をしています。果序は1~4個が集合し、筒状の総苞が嘴(くちばし)状に伸びます。
堅果柴栗の名で呼ばれます。10月頃に熟し、食べらる事が出来ます。で…、ヨーロッパ原産のセイヨウハシバミが実は『ヘーゼルナッツ』なのです。本種の同属異種です。
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以前にマンサクが欧米でも人気がある花で『魔女の榛 -Witchhazel』という名前がある、説明していました。