マンサク

満作の花が咲き始めました。いよいよ春…という感じですね~。
マンサク 満作・金縷梅
別名『ネソ』樹皮は灰褐色で小さな皮目が多く、枝はよくたわみ折れない弾力があるため、枝条をよじって繊維をほぐし、薪を縛ったりしました。世界遺産として有名な、合掌造りも、マンサクを『ネソ』と呼んで、柱や桁を結束するのに利用しています。ネソは時間が経つと、より締まると言われています。
◇科名:マンサク科 ◇属名:マンサク属 ◇学名: Hamamelis japonica
花は2~3月、葉に先立って開きます。花弁は4つで、線形をしていて長さは12~15mm。萼片は外に反り返り、内面は平滑で赤紫色を帯びる。雄しべ雌しべも同じ色をしています。
早春の花は『ロウバイ』などもそうですが、開花期間が長いですね。これは花粉を媒介する虫が少ないからなのです。また赤紫色はハエやハナアブに、肉を連想させるらしく、かすかに肉桂の香りもあります。
葉は単葉で互生します。縁には波状の粗い鋸歯があります。マンサクの葉には、タンニンが含まれています。
葉は秋に黄変しますが、鮮やかな黄葉ではありませんね。マンサクの仲間はみな黄葉です。
マンサク科の植物にはマンサク属の他に『トサミズキ属:Corylopsis』(←記事→)トサミズキ『マルバノキ属:Disanthus』『イスノキ属:Distylium』(←記事)『トキワマンサク属:Loropetalum』(←記事)『シャクナゲモドキ属:Rhodoleia』ロドレイア(←記事)があります。
通常は花弁は黄色ですが赤い色やオレンジのような色をした品種もあります。マンサクはこれまでにも前のブログで何度も記事にしてるので、いろいろな説明は以前の記事で…(笑)
オレンジ・ビューティ Orange Beauty
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園芸品種の一つで、オレンジ色の花が特徴です。と言ってもそれほどオレンジ色には見えませんが…。
日本に自生する満作[マンサク:Hamamelis japonica]と中国原産の[支那満作=シナマンサク:Hamamelis mollis]の種間交雑種です。満作よりも開花時期がやや早いです。樹高は1~2メートル。
◇学名:Hamamelis x intermedia cv. Orange Beauty
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シナマンサク 支那満作
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支那満作シナマンサク』は日本の山野に自生する『マンサク』に較べ開花時期が早いのが特徴です。
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また、花に香りがあり、花の時期にも前年の葉が枝に残っているので判別しやすいですね。
一昨年の記事『シナマンサク』
種間交雑種(intermedia)も含めて花がやや大きく、黄色以外の花色の品種もあります。
『赤花マンサク』(←記事)
このダイアナもその1つ。
ダイアナ Diana
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園芸品種の1つで、はっきりと判る赤花。この花も日本に自生する[マンサク:Hamamelis japonica]と中国原産の[シナマンサク:Hamamelis mollis]の種間交雑種。
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◇学名:Hamamelis x intermedia cv. Diana
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一昨年の記事『ダイアナ』他

ルビーグロー Ruby Glow
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Hamamelis ×intermedia cv.Ruby Glow
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モリスパリダ mollis Pallida
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◇学名:Hamamelis mollis cv. Pallida
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2010年の記事『モリスパリダ他』(←記事)