アブラチャンと……

油瀝青…難しい字ですがアブラチャンと読みます。
え~~~、アムロチャン…ではない(笑)
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引退しちゃったけど、やっぱイ~~~ネ~♪アムロちゃん。いつ迄も可愛い😍
…は・な・し・を・ヾ(゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・∴進めンかぁ~い!
ッテェ~~~ /(#x△x)ちょっとしたジョークや無いですか (ノc_,<。)
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アブラチャン 油瀝青

別名:ムラダチ、ズサ、ヂシャ、ゴロハラ、イヌムラダチ

直径は12~14mmあって、結構大きいです。不規則に裂開し果皮が、まわりに散らばります。
クスノキ科の落葉低木。高いものでも高さは6メートルくらいです。
ヤマモモや公孫樹のように雌雄異株です。春に小さい黄色花が咲きます。
◇科名:楠(クスノキ)科( Lauraceae) ◇属名:クロモジ属 Lindera(はスウェーデンの植物学者Johann Linder(1676~1723)に因んだもの) ◇学名:Parabenzoin praec
※クロモジ属ではなくシロモジ属と分類してある場合もあります。
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コレが幹の部分。材、実ともに油を多く含んでいて、昔はこの油を灯火用に使ったらしい。アブラチャンのチャン(瀝青)は中国語の「瀝青(れきせい)」油の一部を指した言葉を指します。つまり木全体に油が多いことが名前の由来。チャンは中国語読みの発音です。
樹皮は灰褐色で滑らか、小さい皮目が多い。クロモジ属の特徴で、枝を折ると良い香りがする。
枝には油分があり、生木でも良く燃える。また粘り強いので、杖や輪かんじきなどに利用されます。
葉は互生します。葉身は卵形、または楕円形で先が尖ります、縁は全縁で鋸歯はありません。葉柄が赤味を帯びます。
雌雄異株で、3~4月に展葉に先立って、淡黄色の小さな花を、散形状に付けます。
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花は3~5個の花が集まってつく散形花序。淡黄色の花被片は6個。花は同時期に咲く同じクスノキ科のダンコウバイとよく似ていますが、冬芽の形が明らかに違い、また花柄がつくので、花柄がないダンコウバイとは区別はできます。
質は薄く卵型から楕円形で葉先はとがり葉柄は赤みを帯びています。
雌花序には3~4の花付きで、花被片が6個、葯の無い雄蘂が6個、雌蘂が1個で、子房は球形をしています。
雄花序には3~5の花付きで、花被片が6個、こちらは雄蘂が9個あって、子房は退化してほとんど無いです。
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果実は約15mmの球形で、9~10月に緑黄褐色に熟し、不規則に裂開し、種子を1つ出す。若い実は油分が多く、ゼリー状で熟すと、乳白色の固い種子になってきます。
コレが、アブラチャンの実です。
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しかし、別ブログで記事アップしてますが、知らない人には区別のつきにくい花が同時期に咲き始めるンですよね。
そのうちの一つが上記した『ダンコウバイ』で、他にも『サンシュユ』『クロモジ』があります。

コッチが『クロモジ』

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クロモジの名前の由来は、小枝は樹皮の表面は平滑で黄緑色ですが、地衣類(ちいるい)の一種が付着して黒班があり、それがまるで文字を書いたように見えるため。
◇科名:楠(クスノキ)科( Lauraceae) ◇属名:クロモジ属 Lindera(はスウェーデンの植物学者Johann Linder(1676~1723)に因んだもの。 ◇学名:Lindera umbellata(umbellata=散形花序の)

で…コレが『ダンコウバイ(檀香梅)』です

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似てるでしょ~。花がウメに似ていて、材が『ビャクダン(檀香)』のように香りがあるためこの名があります。花が黄色なので『ウコンバナ(欝金花)』ともいいます。
◇科名:楠(クスノキ)科( Lauraceae) ◇属名:クロモジ属 Lindera(はスウェーデンの植物学者Johann Linder(1676~1723)に因んだもの。 ◇学名:Lindera obtusiloba(obtusilobus=鈍頭浅裂の、裂片の頭が鈍い)
オマケで…
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『テンダイウヤク』

さて、「輪かんじき」ですが、まぁ、都会では全くお目に掛かることはない物ですね。
東北の雪の中で、クマを追うマタギなどが、足元に履いているのが『輪かんじき』です。深い雪を歩くときに使う道具のこと。輪かんじきは雪山で暮らす人の必需品だが、昔も今も商業ベースにはならなかったようだ。
輪かんじきは、その材料も形も地域により異なるそうで、新潟など平地が多いところでは竹製で圧雪面が広い構造になりますが、山間地ではよくしなる材料で圧雪面を小さくし滑り止めを付けます。材料は『アブラチャン(チシャ)』『タモ(アオダモ)』『クロモジ』や『タケ』などその土地で簡単に手に入るもので作るようです。