ヤブムラサキとムラサキシキブとコムラサキ

今の時期は、児童公園や、お家の庭に《コムラサキ》が、青い綺麗な実をつけているのをよく見かけますよね。

大きな公園や、雑木林や、山に見かけるのは《ムラサキシキブ
『シロシキブ』『シロミノコムラサキ』の記事を出しました。その時に画像が無くてアップ出来なかったのがコチラです。
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ヤブムラサキ 薮紫
ムラサキシキブと同じような場所で目にします。ムラサキシキブと樹形や枝葉がよく似ているので、チラッと見ただけだと判別が難しいと思いがちですが、実は判別は簡単なのです。
花か果実があれば判別は簡単です。
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◇科名:クマツヅラ科 ◇属名:Callicarpa=美しい果実の意 ◇学名:Callicarpa mollis Sieb.et zucc(mollis=軟毛があるの意)
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もっとも花や実じゃなく、葉しか観察できない時でも葉をさわれば判別は容易にできます。
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葉柄の長さは1cm以下で、葉身の長さは8cmほど。葉の形は広卵形~卵状楕円形あるいは長楕円形。先は尾状に長く尖って小さめの鋸歯があります。
<<判別其の1>>ヤブムラサキは葉に毛が多いのでさわるとふわっとしたビロードのような感じがします。花序、葉柄、新枝に毛が密生します。対してムラサキシキブの葉は無毛なので、ヤブムラサキのようなふわっとした感じはありません。
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ムラサキシキブの実
<<判別其の2>>ヤブムラサキの花、果実は葉の裏につくことが多いです。
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ムラサキシキブの花序は葉のわきから上向きに展開しますが、ヤブムラサキの花序は葉のかげに隠れるように下向きにつきます。
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直径約3mmの球形、秋に紫色に熟します。大きく違うのは下部は毛が密生した萼に包まれてるところ。
ムラサキシキブの果実は萼が残らないですね。

こちらがムラサキシキブの花。
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'''[http://blogs.yahoo.co.jp/chameleon_arms/52216817.html ムラサキシキブコムラサキ
『ヤブムラサキ』と『ムラサキシキブ』の自然雑種で『イヌムラサキシキブ』というのがありますが、さすがに見つからなかった(笑)。]'''
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コムラサキ

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《シロミノコムラサキ

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シロミノコムラサキの花
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☆☆☆ オマケ……☆☆☆

まず植物園でなければ見ることはないと思うけど……
中国南部、台湾、フィリピンから国内では沖縄本島に分布する常緑低木で、ムラサキシキブの仲間です。
実がたくさん付きます。
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ホウライムラサキ (蓬莱紫)
樹高は1~3mで、花期は3月~8月です。
葉腋に集散花序をだし、小さな紅紫色の花を多数つけます。花冠は4裂し、雄蘂と雌蘂が花冠から突き出ます。
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葉は対生し、葉身は3~8cmの楕円形をしています、縁には低い鋸歯があり、先が尖ります。花後に紫色の果実をつけます。
◇科名:クマツヅラ科 ◇属名:ムラサキシキブ属(Callicarpa=「callos=美しい」+「carpos=果実」。果実が美しく熟すから) ◇学名:Callicarpa formosana(=C. pedunculata)(formosanus=台湾の)/pedunculatus=花柄の,花柄ある