アイイロ庭石菖

花は小さいのですが、草丈があるので目に付きます。普段アチコチで見かけるのはコレよりも草丈が低い『庭石菖』です。
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藍色庭石菖 アイイロニワゼキショウ
アメリカが原産の多年草で、日本でも逸出したものが各地で野生化しています。
別名は『瑠璃庭石菖(ルリニワゼキショウ)』
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花の色が『ニワゼキショウ』や『オオニワゼキショウ』よりも、さらに濃い藍色をしているので、『アイイロニワゼキショウ(藍色庭石菖)』。花の色は青紫色で、花被片は6枚。
草丈は20センチから30センチくらいになりますから、近縁種の『庭石菖』よりも背が高い。
枝分かれをする花茎には翼があります。
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◇科名:アヤメ科 ◇属名:ニワゼキショウ属(Sisyrinchium=「セイヨウヒメアヤメ(Iris sisyrinchium)」の種小名が転用されたもの ◇学名:Sisyrinchium graminoides(graminoides=イネ科植物(gramen)に似た)
根際から生える葉は平たい線形。
アヤメ科なのですが、花の形は見ての通り『アヤメ』にも『カキツバタ』にも『ハナショウブ』にも似ていないです。
セキショウの名前は『セキショウ』が岩場などの石の多い場所に育ち『ショウブ(菖)』に似ることからなのですが、この花にも似ていないですよね。
『瑠璃庭石菖』の開花時期は5月から6月で、花径は10ミリから15ミリくらいなので『庭石菖』よりも小さいですね。
先が庭石菖よりも尖っています。
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花の後に緑色の玉のさく果が出来ます。
近縁種の『庭石菖』の倍くらいあります。

で…コチラが普通に見かける『庭石菖』ですね。
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庭石菖 ニワセキショウ
やはり原産地は北アメリカです。日本へは明治時代に渡来していて、芝生や草地に野生化してますね。
コチラは草丈は10センチから20センチくらいです。
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花径5ミリから15ミリくらいの花です。
花の色は赤紫または白紫で、そこに紫色の筋が入っています。
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花被片は6枚で、中央部分が濃く彩られています。一日花なのですが、大概群生してるのでいつも咲いてるように見える。。
根際から生える葉は剣形をしていて、この葉の形が石菖(セキショウ)というサトイモ科の植物に似ているところからつけられた名前です。
開花時期はやはり5月から6月。
◇科名:アヤメ科 ◇属名:ニワゼキショウ属(Sisyrinchium=「セイヨウヒメアヤメ(Iris sisyrinchium)」の種小名が転用されたもの ◇学名:Sisyrinchium rosulatum(rosulatum=ロゼット状の)
別名は『南京文目(ナンキンアヤメ)』