キミノセンリョウと五色トウガラシ

クリスマスに向けてピッタリな園芸植物。

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☆☆☆《五色トウガラシ》☆☆☆
果実の色が緑→紫→黄→橙→ 赤と変化していきます。
【◇科名:茄子科 ◇属名:トウガラシ属(Capsicum=カプシカムはギリシャ語のkapto(噛む)に由来し、実を食すると舌や口腔内を刺すような刺激があることにちなんでいます。「kapsa=袋」という説もあります。 ◇学名:Capsicum annuum(annuum=一年生(草)の)】
名前のとおり五色の実色を持つ唐辛子。矮性で高さは30センチくらい。因みに「七味唐辛子」は唐辛子の粉末に、山椒の実・胡麻の実・陳皮(ちんぴ。みかんの皮を干したもの)・麻の実・芥子の実・菜種・生姜・紫蘇などを合わせたもののことです。

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唐辛子の原産地はピーマンと同種で、中央・南アメリカの熱帯地方が原産地で、この地方では紀元前から栽培されてきたと言われています。現在世界にあるほとんどの唐辛子が、450年前にメキシコからスペインに渡った1種類の唐辛子から自然に変化していったらしいです。

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唐辛子は風土に対する順応性が強く、原産地と違う土地で長い間栽培していくと、いろんな形や辛さを持った変種が誕生するようです。
アメリカ原産の他の野菜と同様に、アメリカ大陸を発見したコロンブスによってスペインへ持ち帰られたのが、きっかけでアジア大陸にも広がりました。日本への渡来は国時代初期にポルトガル人が日本へ持ち込み、その辛さを好んだ豊臣秀吉によって、次に韓国へ持ち込まれたらしい。韓国で唐辛子を大量に使い始めたのは18世紀末頃から。唐辛子は江戸時代には広く栽培され、平賀源内が書いた書物の中に多くの品種が記載されています。『番椒譜(ばんしょうふ)』で、当時日本国内で栽培されていた唐辛子の種類を図で描いてある書物。この中に、当時平賀源内が命名した「指上(さしあげ)」と名付けられた、赤唐辛子ではなくて、黄色の唐辛子が描かれています。今の「黄金」と呼ばれている品種で「鷹の爪」の10倍の辛味成分を持つ日本一辛い唐辛子。
この『五色唐辛子』以外にも『榎実』と言う小型球形の果実をつける品種もあります。実は香辛料としても利用できます。
『香辛料用』の品種としては、『鷹の爪』が有名ですよね。草丈が高く多収穫なのが特徴です。
『八房』という品種は、密植が可能で収穫時期が揃うのが特徴です。
*トウガラシ🌶はスペイン語で《アヒー》といいます。
さてとコチラは…
《キミノセンリョウ》
君を、占領ではない。

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あちこちで見かけるのは赤い実の《センリョウ千両》
お正月になると生け花とか盆栽で見る機会が多くなりますね。
果実は球形で、本来は晩秋に赤く熟します。

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別名は《クササンゴ(草珊瑚)》
【◇科名:千両科 ◇属名:千両属(Chloranthus=クロランサス。ギリシャ語の「chloros=黄緑)」+「anthos=花」が語源 ◇学名:Chloranthus glaber(glaber,-bra,-brum=無毛の)】
4月から6月ごろ、目立たない黄緑色の花を咲かせます。が…センリョウの花は、お蕎麦屋さんの記事で説明した通り、花弁や萼などの花被が全くない、雌蘂と雄蘂だけで構成されてる珍しい花です。