ハマヒサカキ

勤務先の近くにある緑道公園の外周道路脇に咲いていました。
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====【ハマヒサカキ】====
名前の由来は浜辺近くに生えるヒサカキの意味。ヒサカキは『姫榊(ひめさかき)』で、神事に使うサカキ(榊)より小型であることから。以前ヒサカキは記事にしています
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本来の生育地は波しぶきをかぶる海岸の崖のような環境なのですが、この場所のように公園や路側帯にも植えられています。
文字どおり「浜に生えるヒサカキ」という意味合いの名前です。潮風に強いため沿岸部の緑化に使われることが多いようです。基本的には匍匐するように成長するらしいですが、ここのは、高さ3m~5m程度ある。
ヒサカキは『ビシャコ』とも呼ばれますが、コチラの別名は『マメヒサカキ』『ハマシャシャキ』
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《◇科名:椿科 ◇属名:ヒサカキ属(Eurya=ギリシャ語の「eurys=広い、大きい)」が語源 ◇学名:Eurya emarginata(emarginata=先端に浅い割れ目のある)》
ヒサカキは、本州(中部以西)、四国、九州、沖縄の海岸部に自生する常緑中木です。雌雄異株です。
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花もそうですが、単体で鑑賞するような樹木ではないです。
サカキやヒサカキと異なって葉先が丸くて小さいことや、光沢が著しいことから、サカキやヒサカキよりも品があるとして好まれる場合もある。
初冬には画像のような、小さな花を咲かせ、秋にはヒサカキと同じような黒い実ができます。花には「都市ガス」のような不快な匂いがあると紹介されることが多いですね。
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葉は2列に並んで互生します。長さは2~4cmで、幅が1~2cmの細長い卵形です。
葉縁は低い波状の鋸歯があるのですが、葉縁が下方に反り返るためちょっと見た目には全縁に見えますね。鋸歯の間には黒紫色の腺点状構造物があります
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葉先は円く、わずかに窪み、基部は円形。中央脈は葉表で窪み、葉裏に反り返ります。
やや厚い革質で、表面は濃緑色で強い光沢があります。若い枝は赤褐色で、縦のうねがあり、短毛が密生します。二年目から皮目が出来ます。