フシグロセンノウ

日本固有種です。本州の関東地方から九州にかけて分布していて、林の縁や林の中などに生えます。
フシグロセンノウ 節黒仙翁
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茎先に花径5センチくらいの朱色の5弁花をつけます。
草丈は40センチから80センチくらい。開花時期は7月から10月まで。
仙翁は属名で、センノウの名称は昔、京都嵯峨にあった『仙翁寺(せんのうじ)』にあったことによるもので、日本には6種があります。『センジュガンピ Lychnis gracillima(Rohrb.) Makino』『『エゾセンノウ Lychnis fulgens Fisch. ex Spreng.』『マツモトセンノウ Lychnis sieboldii Van Houtte』『オグラセンノウ Lychnis kiusiana Makino』『エンビセンノウ Lychnis wilfordii (Regel) Maxim.』と、よく見かけるのは『スイセンノウ(酔仙翁)』
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雄蘂は10本で、雌蘂の花柱は5本です。葯(=雄蘂の花粉を入れる袋)は紫色で、萼は筒状で先が5つに裂けます。
◇科名:ナデシコ科 ◇属名:センノウ属(Lychnis=リクニス。ギリシャ語の「lychnos=炎(ランプ)」に由来。花の色から。アリストテレスの弟子のテオフラストスが用いた ◇学名 Lychnis miqueliana miqueliana=オランダ人で日本の植物を研究した『ミケル(F. W. Mique)』からl
花弁は平らに開きます。この画像では判りづらいですが…花弁のつけ根のほうに2つずつ濃い色の鱗片があります。
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この『節黒仙翁』の和名の由来は、名のとおり茎の節が黒褐色であるところから。
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葉は卵形で対生。葉の先は尖っていて、縁には毛が生えます。
花の後にできる実は長い楕円形で、熟すと果皮が裂開する朔果で萼に包まれています。熟すとホウセンカのようにはじけます。