シンテッポウユリ

今の時期、道路脇から荒れ地や、海岸林の林床などで、白い大型の花を付けるユリを見かけることが多いですね。仕事場近くの道路脇にも沢山顔を出しています。

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綺麗で大きな花なので、道路脇の草刈りを行われる際にも刈られずに残ったっていたり、家へ持ち帰る人も出て、分布が広がっているようです。そうこの花です。

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【シンテッポウユリ 新鉄砲百合】
台湾原産の帰化植物です。新が付かないそっくりな花に【タカサゴユリ】があって、『タカサゴ琉球語の サカサング』に由来する台湾の別称です。タカサゴユリは、別名『タイワンユリ台湾百合』『ホソバテッポウユリ細葉鉄砲百合』とも呼ばれます。このシンテッポウユリユリは、「タカサゴユリ高砂百合)」と「テッポウユリ(鉄砲百合)」が自然に交配されてできた種類。テッポウユリよりも花は小さく、葉が細いのが特徴で、花は夏の終わり頃に咲き、タカサゴユリともよく似ているんですが、タカサゴユリは花の外側に赤い筋があるので見分ける事ができます。シンテッポウユリは種が飛んで野草化しているが白色の美しい花を咲かせます。別名で「ナツユリ(夏百合)」と呼ぶこともあります。
新鉄砲百合は自家受粉で種ができ、種まきで1年もせずに開花させる事ができます。放置すれば種が勝手に飛んであちこちに新芽を発生させますね。

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草丈は100~150cmで、開花期は7~10月。花径は10cmくらいです。

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タカサゴユリは、元々は観賞用として大正時代に導入されたということですね。【テッポウユリ】によく似た花を咲かせます。
《◇科名:ユリ科 ◇属名:ユリ属(Lilium=ラテン古名。ケルト語の 「li」ギリシャ語の「leirion」」は共に白色を意味します。マドンナリリーの白花に基づいたもの) ◇学名:Lilium formosanum(formosanus=台湾の)》

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原産地は前述したように台湾で、1923年あるいは37年に導入されたということです。

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花は横からやや下向きに咲きます。花被片は6枚、白色で外面の特に中肋に沿って赤紫色を帯びています。
花全体が白色で、琉球に自生する【テッポウユリ】にごく近縁の種で、両者の間に出来たのが、この【シンテッポウユリ学名: Lilium x formolongo】と呼ばれる雑種。一部では【タカサゴユリ】とこの【シンテッポウユリ】を混同されていることもあるようですが、よく似ているのですが【シンテッポウユリ】の花はふつう白色です。

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タカサゴユリ】は花被片の外側脈沿いが帯紫褐色になり、葉がより細いです。
見分け方…はまぁ難しくないです。まず、『テッポウユリ(鉄砲百合)』は、花の時期は春ですが、『シンテッポウユリ』『タカサゴユリ(高砂百合)』は、夏~秋にかけて咲きます。
また『鉄砲百合』よりも『高砂百合』の方が草丈が高く、筒状花の外側に赤い縞があり、葉は細いです。