チダケサシ

和名の由来は、『乳蕈(チダケ)/チチタケ』というキノコを茎に刺して持ち帰ったというところからきています。

イメージ 1

【チダケサシ】
日本固有種です。
本州から九州にかけて分布し、湿原、林の縁、湿った草原などに生える多年草です。

イメージ 2

草丈は30センチから80センチくらいです。
《◇科名:ユキノシタ科 ◇属名:チダケサシ属(Astilbe=ギリシャ語の「a=無+stilbe=光沢」から。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられた ◇学名:Astilbe microphylla(microphylla=小さい葉の)》
開花時期は6月から8月で、茎の先に細長い円錐花序を出し、淡い紅色を帯びた白い小花を密につけます。一つの花は3~5mm程度。

イメージ 5

虫眼鏡で見て5枚の花びらがあることがやっとわかるくらい小さな花の集まりです。
雄蘂は10本。雌蘂の先は2つに裂けています。茎や葉の柄には褐色の毛があって、葉は2回から4回の奇数羽状複葉です。

イメージ 3

小葉の形は卵形で、縁には不揃いの鋸歯があります。

イメージ 4

ところで、名前の由来になっている『チチタケ』は、あまり馴染みがないですね。『乳蕈(チダケ)/乳茸』はベニタケ目ベニタケ科チチタケ属チチタケ節のキノコです。*学名:Lactarius volemus (Fr.:Fr.) Fr.)。栃木県では郷土料理に使われるくらいに馴染みのあるキノコ。