ヨツバムグラ

ランやユリの仲間が咲き始めると、覗き込まないと見えないくらいに目立たない小さな白い花。
ヨツバムグラ 四つ葉葎
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『ヤエムグラ』や『クルマムグラ』の仲間ですが、葉が4枚なのが名前の由来になります。『車葎(クルマムグラ)』は葉が6枚です。
同じ4枚葉では『エゾノヨツバムグラ』『オオバノヨツバムグラ』『ヒメヨツバムグラ(姫四葉葎)』があります。
コチラが『ヤエムグラ』
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北海道から九州にかけて分布しています。低地から亜高山にかけての山地の林の中や草地、道端など生える多年草です。
ムグラ(葎)というのは雑草の総称なのですが、雑草と言って一纏めにするのはね~。
◇科名:アカネ科 ◇属名:ヤエムグラ属(Galium=ギリシャ語で「gala=乳」から出た言葉。チーズを作る際に牛乳を凝固させるのに使うことから名づけられたもの ◇学名:Galium trifidum(trifidum=3つに分かれた)
草丈は20センチから40センチくらいで、茎の断面は四角形。角には下向きの棘が生えています。
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茎先や葉の脇から最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく集散花序を出して、ちっちゃな花径が2ミリくらいの白い小さな花をつけます。
花冠は普通3つに裂けるのが特徴ですが、近縁種では4つに裂けます。雄蘂も普通は3本。花の後にできる実は分果です(*複数の子房からできた果実)。

葉は楕円形で、普通は4枚が輪生しますが、たまに5、6枚の場合もあるようです。
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 ミズタマソウ  のような丸い実を付けますが、ミズタマソウよりさらに小さく1~2mmしかない。葉も小さいながら紅葉します。