ダリア 2015 Autamn 其の5

今更ながらの、去年秋のダリアの記事も、其の5まできてしまった(笑)。
今回は日本名のついたダリア


黄望

愛の芽生え

花峠



黒べこ



水兵さん

冬の星座


花鈴

さて、ここでまたダリアの蘊蓄ですが…
『ダリア全書』(松尾真平著・1960年)には、天竺牡丹に三品あり、極紅吹詰の一品は天保十二年(1841年)初めて巣鴨の地に住む長太郎となんよべるもの、長崎より取り入れ、紫花黄花の二品は今年浪花より来れり」《弘化三丙午年(1846年)松平菖翁著「百花培養考」》とあるそうです。
今回も続いて、一応ダリアの分類を載せておきます。花の形でこのように分類されています
FD=フォーマルデコラ咲 幅の広い舌状花が幾重にも重なるタイプ
ID=インフォーマルデコラ咲 花びらがねじれ波打ち、先端が 外側に反り返っているタイプ
STC=ストレートカクタス咲 舌状花が外側に反り返り八重咲きになって管状花のないタイプ
IC=インカーブカクタス咲 花弁の先が内側に曲がったタイプのカクタス咲
SC=セミカクタス咲 舌状花の先が外側に反り返る基部が幅広のカクタス咲きのタイプ
STC-L=直弁カクタス型フリル咲 ストレートカクタス型で花びらの先端が割れ、先がフリルのように なっているタイプ
IC-L=内曲カクタス型フリル咲  インカーブカクタス型で花弁の先端が割れ、フリルのようになっているもの
SC-L=セミカクタス型フリル咲 セミカクタス型で、花びらの先端が割れフリルのようになっている咲いているタイプ
P=ピオニー咲 八重咲きで、幅の広い花弁が大きく波打つ。デコラ咲きと違って花芯が出てるタイプ
AN=アネモネ 周りの舌状花は一重、管状花が発達して菊の丁字咲きのようになるタイプ
BA=ボール咲 花全体の形がボール状のもので、花の径が約5センチ以上のもの
POM=ポンポン咲 花全体の形がボール状のもので、花の径が約5センチ以下のもの。一説には天保十三年にポルトガル人の手によって「薬玉」と称するポンポン咲きのものが初めて輸入されたとも伝えられているようです。
W L=睡蓮咲 花弁が幅広く丸みを帯びるタイプ
SIN=シングル咲 大きく扁平な花弁が一列平らに開き、中央に筒状の花弁(管状花)が円盤状に集まるタイプ
L=フリルド咲 花弁の先端が割れてフリルのようになるタイプ
O=オーキット咲  一重の花弁が内側に巻いたタイプ
COLL=コラレット咲 八つの花弁からなる一重咲き。内側に副弁があって、花弁と副弁が互いに違う色、模様になるタイプ

京都


春日便り
平成24年(2012年)にダリア界にとっては、とても大きなニュースがありました。
それは「青いダリア」の作出に成功したのです。
千葉大学大学院園芸学研究科の三位正洋教授らの研究チームが、遺伝子組み換えにより青いダリアの花を育てることに成功しました。
遺伝子組み換えをした個体から種子を採取して育てた次の世代も安定して青い花を咲かせ、他の色の花との交配が可能なことも確認しました。
2012年の6月のニュースでは…
これが【千葉大】提供の青いダリアの画像です。
ピンク色の「大和姫」という一重のダリアに、ツユクサの青色遺伝子を組み込み、青紫色の花を作成。さらに八重のダリアと交配させて、八重咲きの青色ダリアを開花させた…と言う事でした。
ダリアはこの書庫でも紹介しているとおり、とても種類が豊富です。

このため、三位教授らは、さまざまな品種と交配させ、さらに形がよく青みの強い品種を開発すると説明しています。