ヒメキンミズヒキ
花が殆ど見当たらない雑木林の隅に、9月に別の場所で見かけていたこの花を一株見つけました。草の陰になっていて見過ごすところでした。
ヒメキンミズヒキ 姫金水引
開花時期は本来は8月から9月です。11月なのに、まだひっそりと頑張っていました。近縁種の『金水引』よりも小さいのでヒメがつきます。
山地の谷沿いや林の中に生え、草丈は40センチから80センチくらい。
葉は羽状複葉で、下部は5枚から7枚の小葉、上部は3枚の小葉で1組です。
小葉の形は楕円形で、縁には鋸歯があります。
◇科名:バラ科 ◇属名:キンミズヒキ属(Agrimonia=ギリシャ語の「argemone=アザミゲシ属」から。棘が多くて似ているためなのですが、転用する際に綴りを間違えたもの ◇学名:Agrimonia nipponica nipponica=日本の)
茎先に細長い穂状の総状花序を出し、黄色い5弁花を疎らにつけます。
キンミズヒキに比べて、花弁も細くて、雄蘂の数も少ない。
花の後にできる実は、熟すると下部が裂け、種子が散布されるさく果。