ツルボ

綺麗なうす紫色の花。山野の日当たりの良いところに生える多年草です。
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ツルボ 『蔓穂』
ツルボの球根の外皮をとると、つるりとした坊主頭に似ているため"ツルボウズ"から転訛してツルボの名になったという説があります。 土筆みたいに生えてきます♪
晩夏から初秋の頃に突然、数本の細長い葉の間から花茎を伸ばし穂のような総状花序をつけます。
群生していることが多いです。
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別名は『参内傘(さんだいがさ)』『スキラ』
『参内傘』と言うのは昔、お公家さんが、宮中に参内の時に供人がさしかけた長柄の傘のこと。
ツルボの鱗茎(球根)はデンプンが多く、重要な食料として先祖から食べられていたようです。
しかし米などの食料が栽培されるようになるとツルボを食料にすることは忘れさられていました。
豊臣秀吉の命で朝鮮半島に出兵していた加藤清正が、中国・明時代に記された文献『救荒本草(きゅうこうほんぞう)』という書物を日本に持ち帰りました。
この『救荒本草』は、飢饉で食べるものが無い時にどのような草を食べて生き延びれば良いのかを記述したもので、これに「ルツボ」の記述があり、それから『ルツボ』が見直され、食用や薬草として用いられるようになったという事です。
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◇科名:百合科 ◇属名:シラー属(今の「Urginea Scilla」の転用。ギリシャ語の「skyllo=有害」が語源。地下茎部分が有毒であることから ◇学名:Scilla scilloides(scilloides=シラー属のような)
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花は下から上に順次咲きます。花被片は6枚で雄蘂も6本。
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全然見た目は違う花ですが、春に咲く『シラーペルピアナ(オオツルボ)』を以前記事アップしています。やっぱりとても綺麗な花。
これが『オオツルボ(シラーベルピアナ)』
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/95/48009495/img_1?1241086690.jpg