ジュズダマ

ジュズダマ 数珠玉
水辺に生える熱帯アジア原産の帰化植物
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花期は7~10月で雌雄同株。長さが9~10mmの堅くてつやのあるつぼの中(『苞鞘』と言います。葉鞘が変化したもの)に、雌性小穂があって、その先に2~3個の雄性小穂が垂れ下がります。
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◇科名:イネ科 ◇属名:ジュズダマ属(Coix=古いギリシャ名。coix(シュロ)から来た名) ◇学名:Coix lacryma-jobi(lacryma-jobi=ヨブの涙、花序の印象を例えたもの)
高さは1m前後で、葉っぱは幅が広く、上部の葉の脇から多数の花穂をたてます。
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雄性小穂は早く脱落して、雌しべの柱頭は長いひも状になって、2本に分かれた柱頭を苞鞘の外に伸ばします。
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その周囲にブラシのように多数の毛がはえます。
根(地下茎)は生薬で『川穀根(せんこくこん)』といって、煎じて飲むとリューマチ、神経痛や肩こりなどに効きます。種子は『川穀』と言って煎じて飲むと美肌保全、健胃、解熱、利尿などの薬効があると言われています。
ジュズダマで遊んだことがある方はおられますか?→ジュズダマ遊び
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この苞鞘は白色、灰色、灰褐色、黒色などのさまざまな色があって、これに糸を通して数珠をつくるので『数珠玉』
11月9日の誕生花で 花言葉祈り

因みによく似ていて紛らわしものに『ハトムギ』がありますね。
見分け方ですが…『鳩麦』の実は、ほとんどが垂れ下がりますが、『数珠玉』の実はまっすぐ上を向きます。
コレがハトムギ
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『鳩麦』の実の表面には縦に掘ったような線が何本もある事。『数珠玉』の実にはその線がありません。実の表面はつるつるです。
'''コレが『ジュズダマ』の、色が付いた時の実です。実が上を向いてますね。
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ハトムギという名前は明治以降になってから呼ばれるようになったらしく、ハトが好んで食べるということから。
◇科名:イネ科 ◇属名:ジュズダマ属(Coix=古いギリシャ名。coix(シュロ)から来た名) ◇学名:Coix lacryma-jobi var.ma-yuen(「lacryma-jobi=ヨブの涙(花序の印象をたとえた)」という意味。/ma-yuen=「馬耘(中国名)」から
ハトムギ』は、日干しにして精米したものが生薬の『よく苡仁』で、健胃、解熱、利尿、解毒などの薬効があります。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/30/53137930/img_8?1352343816.jpg
ハトムギ茶などに利用されるのは、砕いて炒ったもの。