小葉擬宝珠

花のつぼみが橋の欄干の上にある、装飾物の「擬宝珠」に似ているためこの名があります。
日本固有種で、北海道から本州の中部地方にかけてと四国、九州に分布し、山地の湿原に生える多年草です。草丈は30センチから50センチくらいです。
オオバギボウシ』の方は記事アップしてるのに、コチラは記事アップしていなかったようです。
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小葉擬宝殊(コバギボウシ
根際から生える葉は長さが10センチから15センチくらいある細長い楕円形をしています。
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葉には艶はなく、縦の葉脈が目立ちます。
開花時期は7月から9月。
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やや下向きに咲き、花の色は淡い紫色。花被片は6枚で、長さは4、5センチになります。一日花です。
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花被片の内側には濃い紫色の縦筋が入ります。
雄蘂は6本で、雌蘂は1本で突き出しています。
◇科名:ユリ科 ◇属名:ギボウシ属(Hosta=オーストリアの医師で植物学者の「ホスト(Nicolaus Thomas Host, 1771-1834)」の名から ◇学名:Hosta sieboldii var. sieboldii f. spathulata(sieboldii=ドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)の」/ spathulata=さじ形の)
花の後にできる実は熟すると下部が裂け、種子が散布されるさく果。


因みに『大葉擬宝珠』は草丈は50センチから100センチくらいになります。
花期が小葉擬宝珠よりも少し早く、開花時期は6月中旬から8月です。
標準和名は『唐擬宝珠(トウギボウシ)』
英語名は「Plantain lily」で、これは「オオバコユリ」という意味で、葉がオオバコに似ることから。
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形は大きな卵形で、弧を描くように走る葉脈が目立ち、長さは30センチから40センチくらいあり、つけ根の部分は心形で先は尖ります。
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花の色は白ないし淡い紫色で、やはりやや下向きに咲き、一日花で、朝咲いて午後には萎みます。
◇学名:Hosta sieboldiana
コレは斑入り葉
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-b7-bf/chameleon_arms_blue/folder/1332962/17/41325717/img_3?1402564030.jpg
因みに「擬宝珠」はネギの花に似ていることから「葱台(そうだい)」とも呼ばれます。
擬宝珠が取り付けられるのは親柱(両端および一定の間隔で並ぶ主要な柱)で、これを「宝珠柱」といいます。親柱が木製の場合、擬宝珠は銅、青銅などの金属製である場合が多く、雨水などによる木材の腐食を抑える役目もあります。