ツルバギア・ヴィオラケア・シルバーレース

近所で見かけましたが、確かかなり以前に、世田谷線の線路脇で見かけたことがあります。
アガパンサスを小型にしたような草姿です。
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花の名札なんぞ、当然ありませんでしたが、名前は…何故か偶然知っていたのです(笑)。
ツルバギア ヴィオラケア
あ…一緒に写ってるのはご存じの通称『ネコジャラシ』ですね。正式名称は『エノコログサ』で、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも『狗(犬)の尾の草』
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初夏~夏に花茎の頂点に星形の花を放射状に十数輪付けます。
南アフリカの東ケープ、トランスバール地方が原産で、約24種類が南アフリカに分布していますがその仲間の一つ。
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球根性植物で、日本では花に芳香がある「フラグランス」と比較的開花期間の長い「ヴィオラケア」の2種が普及しています。花や葉、茎は料理に利用されるそうです。
◇科名:ユリ科 ◇属名:ツルバギア属(Tulbaghia=18世紀のオランダの喜望峰総督『ツルバグ(R. Tulbagh)』)から ◇学名:Tulbaghia violacea(violaceus=紫紅色の,菫スミレ色の)
筒形の花を10輪くらいつけます。花被片は6枚。
英名は『Society garlic』
素敵な別名があって 『ルリフタモジ(瑠璃二文字)』
夏の間だけでなく、春から秋にかけても咲いているようです。
紫がかったピンク色?の花が主ですが、白花もあるらしい。
白い斑のはいるのがこの『Silver Lace'(シルバー・レース)』です。
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性質は丈夫で花付きも非常によく、荒れ地でも生長し花を咲かせます。
葉は細長くニラのようで、折ったり傷を付けるとニンニクのような刺激臭がします。
この刺激臭から英名のまま『ソサイアティガーリックSociety garlic』とも呼ばれます。
で…清楚できれいな花ですが、切ってしまうとニンニクのような刺激臭がありますから当然…切り花には不向きと言うことになりますね(笑)。
因みに英名ののSocietyは『Society Islands(ソサエティ諸島)』に由来するようです。

え…??それって何処にあるの?Society Islands(←ココだよ~~~ン)
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)です。