『ゴギョウ(御形)』ハハコグサ

別名は『ハハコグサ』。ゴギョウと言えば、春の七草の一つです。
もちろん、若い葉や茎は食べられます。
和名の由来は全体を覆う白い綿毛が「ほおけ立つ」ことから、かつてはホオコグサと呼ばれていたのですが、それが変化したものといわれています。
『ホウコ』は新芽がやや這うことから這う子からとの説もあります。
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ハハコグサ/ゴギョウ 母子草/御形
花(頭花)は真ん中にあるのが筒状の両性花で、周りにある糸状のは雌花。
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◇科名:菊科 ◇属名:ハハコグサ属(Gnaphalium=グナファリウムは、ギリシャ語の「gnaphallon=一握りの尨毛」が語源。(*尨毛=獣の毛) ◇学名:Gnaphalium affine(affine=関係のある、近縁の)
イメージ 4草丈は10センチから30センチくらいで、全体にビロード状の白い綿毛があります。
葉はへら形で、互生につきます。
開花時期は4月から6月で、黄色い小さな花がつぶつぶになって固まって咲きます。
「老いて尚 なつかしき名の 母子草 /高浜虚子
今の草餅の材料は『蓬(ヨモギ)』ですが、以前はこの『母子草』が使われていたといいます。

現代ではまず、一般的には食べないでしょうね。食べなくなった理由ですが「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」として、平安時代ごろから蓬(よもぎ)に代わったとされています。
しかし、出羽国秋田や丹後国峯山など、地方によっては19世紀でも草餅の材料として用いられていることが判っています。
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花言葉は「無償の愛」「やさしい人」「切実な思い」
花の後にできる実はそう果。
※『チチコグサ(父子草)』というのもありますが、見た目は全然違う。
関連種に『チチコグサ(父子草)』に似た『チチコグサモドキ(父子草疑)』というのがあります。