アカガネサルハムシ

昨日は地元のフィールドを懲りもせず散策。
今年は今のトコ、マッタク出会いのない甲虫(カミキリとか…)を探しに…。
まずはお気に入りの雑木林から歩いたのですが…やはり、なんにもいません。タテハチョウの類もゼンゼン姿がない。葉っぱの裏も…樹液の場所も…朽ち木置き場も、枯れ枝も…草むらも…蜘蛛と蟻しかいません。野鳥はカラスだけ....。
一体…今年はどぉ~~~なっとるンだ??現在…仕事先にも蝶の仲間はマッタク出てきません。モンシロチョウもアオスジアゲハもセセリチョウヤマトシジミさえも…出てきていません。
他の地域では(ブロ友さんの所)昆虫の出現率も良さそうだし、野鳥も…出てきてるのに....

さて…野草園の所へ回ると、ここにはモンシロチョウと蜂が飛んでいます。しかし、それだけです。
やはり、アゲハ類もタテハチョウ類もセセリチョウもマッタクいません。手前の笹のあるところや、桑の樹のところを見てもやはり蜘蛛と蜂とアブだけ....
最後の望みをかけて野草園の中へ。ここは毎年ジャコウアゲハを観察しているところなので、幼虫でもいないかと探したのですが、それもいない。飛び回ってるだけで止まりもしないモンシロチョウとモンキチョウは狙う気にもなれません。
仕方ない、目的を野草に切り替えて、じっくり回るか。その後は場所を移動して再チャレンジだ。
野草を観察し始めて暫くしたら、目の前にコヤツがおりました。しかもカップルです。
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赤銅猿葉虫 アカガネサルハムシ 
上翅は赤銅色、その他の部分は金緑色に輝く美しいハムシ。

ハムシ科 サルハムシ亜科  ◇学名:Acrothinium gaschkevitchil

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畑や雑木林の周辺で見られます。成虫は、ブドウ、エビヅル、トサミズキ、ハッカなどの葉を食ます。 幼虫は、地中で植物の根を食べる害虫ですが…。
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ぶどう園なんかには困った害虫だけど綺麗ですよね。もし、この虫が3㎝以上のの大きさだったとしたら、もう少し有名な虫になったと思いますが…どうですかね?
ところで不思議なのはこの和名です。アカガネは納得ですよね、まさにこの綺麗な色そのもの。
では、猿と言うのは何でついたのでしょうか??どこから見ても猿に似ていないのに…なぜサルハムシ??
実はサルハムシの仲間は、アカガネサルハムシを含め、けっこう種類が多いのですよ。
調べてみたら/ 「縁起物の“くくりザル”に似ているからサルハムシの名がついた」という事なのですね。エ、エ、エ??『くくりザル』って何だろう.....??これは、糸でくくられた小さな丸いものの事らしい。
確かにこの仲間のハムシは、みんな丸い形をしているのです。どうやら命名者は、この「丸さ」から『くくりザル』を連想して、『猿葉虫』としたらしいのです。