アカボシゴマダラ 赤紋無し

勤務先近くのトンボ池。そこから更に第2トンボ池まで移動。一応イトトンボを沢山確認出来たので大満足。
そして更に別の個体を探しに第3ポイントへ移動です。すると…ヒラヒラと…
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アカボシゴマダラ 赤星胡麻斑蝶
しかも赤紋無しの個体です。
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以前に地元でも見かけた、特徴である赤紋が全くない白型。
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コチラが→普通の『アカボシゴマダラ』(記事) アカボシゴマダラ(←最初の記事)
まぁ…ね、一応確認のため....。アップで見ると…ゴマダラ模様の躰に黄色いストロー(笑)が特徴。
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間違いなく『アカボシゴマダラ』ですね。
以前にも記事にしたのですが、白化した型は[春型]と言われていますが、ココまで白いとね。
コレは調べたところ、本来は中国でしか生息していなかった『アカボシゴマダラ』の特徴である白化した蝶と言う事ですよね。
アカボシゴマダラの場合は、現在次の3つの亜種がいるとされています。
assimilis亜種 中国南部、香港に分布   shirakii亜種 奄美大島に分布   formasana亜種 台湾に分布
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日本国外の蝶が日本に到達する方法は主に次の三つあると言われています。
一つ目としては、台風によって南方から飛ばされてきた。と、言うものです。
日本には沖縄などで台湾やフィリピンなどの蝶がよく見つかります。これを迷蝶(めいちょう)といいます。しかし、距離的に考えても、関東のアカボシゴマダラが中国大陸から台風で飛ばされてやってきたとは考えられません。

次は、渡りなど飛んできた。と言うものです。
ある種の蝶が大発生した時などに、蝶はそこから遠くへ移動することがあります。北海道で発生しているオオモンシロチョウなどはこの様な経緯で大陸から北海道に飛んできたと考えられています。
しかし…関東のアカボシゴマダラの場合、この方法で来たとは考えられ無いと言うことです。

そして三つ目が、人によって持ち込まれた。と、言う意見です。
1990年頃、中国から生きたままアカボシゴマダラが日本国内に持ち込まれ(当然ですが…これは違法ですね)、愛好家の間で飼育されていたことがあるのです。
実は、このアカボシゴマダラが野外に逃げたり、故意に逃がされたりして増えたという可能性が最も高いとされています。
実際に、関東のアカボシゴマダラは1995年埼玉県浦和市で最初に発見されました。時期的にもちょうど合うわけです。