スモモとユスラウメ

杏と同じく実をジャムにしたりします。咲く時期も梅が終わってから桜が咲き出す頃とほぼ同じタイミングかな。白いはっきりした5弁花です。
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スモモ 
すももは実の酸味が強いことから『酢桃』で、これが漢名の『李』の音読みになったもの。
◇科名:薔薇科  ◇属名:サクラ属(Prunus=プラナス。ラテン古名の「plum=すもも」が語源     ◇学名:Prunus salicina(salicina=ヤナギのような)
落葉性の低木または中高木で、実は「スモモ=プラムまたはソルダム」と呼ばれますね。
スモモの名は万葉集にも登場します。古くから我が国では馴染みがあります。         
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スモモ類は約30種くらいあって、このうちの十数種が果樹として栽培利用されています。
スモモの生産は山梨県が全国の35パーセントのシェアをもっています。
花芽分化は7月から8月頃で果実はスモモ系は6月下旬から8月中旬にプルーンの系統は9月頃収穫できます。
※代表的な品種としては「大石早生」「ソルダム」「サンタローザ」や比較的新しい品種の「紫峰」「月光」「秋姫」といったもの。新しい品種は従来種より糖度が高いので生食用に品種改良されています。
スモモは自分の花粉では結実しにくい自家不和合性なのでほとんどの品種で受粉樹が必要です。
 同じバラ科サクラ属の梅や杏や桃の花粉を利用して人工授粉させることができます。        『スモモも桃も桃のうち』なんて言葉が有りますが実際は桃とは異なる種です。
スモモには、鉄分、カリウム、食物繊維が豊富に含まれています。苦手な人もいますがオイラは好きですよ。
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「李下に冠を正さず」(李下の冠)と言う諺があります。
[文選(古楽府、君子行)「瓜田不納履、李下不正冠」]>李下で冠の曲がっているのをなおすと、李の実を盗むのかと疑われるいうことから)他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるようにという意味。*「瓜田(かでん)の履(くつ)」 *「李下」=すももの木の下
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3月29日の誕生花です。花言葉は…「忠実、貞節、独立」

そして、こちらがユスラウメ
漢字では、どんな字を書くかというと…    山桜桃』あるいは『梅桃』『撃桃』
名前の由来は、枝を揺さぶって実を落とす,または風で揺れやすい,というのが由来になっていますが、もう一つ朝鮮語名の『移徒楽(イスラ)』が元になり、多くの花が、風に揺れるさまの意のユスルルをかぶせ、さらにウメをつけたとされる説があります。
中国原産で江戸時代に渡来。漢方では消化促進、便秘、利尿に用いられます。
◇科名:バラ科 ◇属名:サクラ属(Prunusプラナス=ラテン古名の「plum=すもも」が語源) ◇学名:Prunus tomentosa(tomentosa=密に細綿毛のある)
枝はいくつにも分枝し叢生し、高さは2~3メートルになります。
樹皮は暗褐紫色で、不規則に剥がれます。梅の木の樹皮に似ています。今の時期に、白かピンク色の花が咲きます。
葉は互生してつき、葉身は倒卵形をしています。先は短く尖って、縁は不規則な細鋸歯があります。
葉脈が裏面に突出します。表面には細毛がつき、裏面には絨毛があります。
花は梅の花に似ているのですが、実はサクランボのような実を付けます。食べることができますよ。甘酸っぱい味で、オイラは去年初めて摘んだかな(笑)。赤い実が6月頃になります。この『ユスラウメ』は、全国で広く植栽されています。と言うか…自生しているものはないと思います。殆ど植栽。因みに…よく似ているものにこんなのがありますね。