冬の花と春の花

花の少ない冬に咲いてくれる花は、それ程ありません。
今アチコチで咲いている野草が水仙
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コレは日本水仙この花が一番、水仙の花ではポピュラーですが、水仙の品種は驚くほど有ります。品種が多いので、記号で分類されています。
水仙には園芸品種が1万品種以上もあると言うから驚きです。しかも年々その品種が殖えているらしいです。
このため、品種名の混乱を防ぐ意味もあって、植物分類学上と言うわけではなく、花の形や交配親の原種などによって園芸品種の便宜的な区分が行われています。
その区分というのは…第1区分から順に<<ラッパ水仙>> <<大杯水仙(大カップ)>> <<小杯水仙(小カップ)>> <<八重咲き水仙>> <<トリアンドルス系水仙(花の形が雫型)>> <<キクラミネウス系 水仙(花の形がシクラメン状に反転する)>> <<ジョンキル系水仙(黄水仙)>> <<タゼッタ系水仙(房咲き水仙:日本水仙)>> <<ポエティクス系水仙(口紅水仙)>> <<バルボコディウム水仙(ペチコート水仙)>> <<プリットコロナ水仙(バタフライ咲き水仙)>> <<その他の水仙(ここまでの、いずれにも属さない園芸品種)>> <<植物学名によってのみ識別される水仙(野生種)>>の13区分に別けられます。
典型的なスイセンの花の場合、雌蕊は1本で、雄蕊は6本です。
6枚に分かれた花びらと、中心に筒状の花びらがありますが、実は6枚の花びらの外側3枚は萼です。内側3枚のみが花弁。二つをあわせて花被片(かひへん)と呼びます。
一方、中心にある筒状の部分は副花冠といいます。このように萼と花冠が同じように見える場合は、ひとまとめにして花被といい、花被を萼と花冠で区別する場合は、萼を外花被、花冠を内花被といいます。また、外花被、内花被のひとつひとつを、それぞれ外花被片、内花被片といいます。但し、萼と花冠が一見して区別できる場合でも、ひとまとめにして花被ということもあります。

木花では代表的なのが『山茶花(サザンカ)』と『椿』ですね。どちらもたくさんの品種があります。
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山茶花
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椿
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こうして山茶花と並べると違いが判るでしょ。
そして、前記事で携帯投稿したこの花も、冬に咲く花の一つですが、花が目立たないせいか、気づかない人も多いです。それに樹高が10メートル近くになり、花が咲いていてもなかなか目の高さにはありませんからね。11月頃から咲いていますが、今の時期でも場所によっては咲いています。
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花が咲いても実がなるのは翌年5~6月です(この写真の花の場合は、今咲いているので半年後と言う事になりますね)
冬の花ではありませんが、以前別ブログで紹介したイチゴノキは、花と実が同時に見ることが出来ますが、枇杷は翌年の5月頃に実がなります。
コレがイチゴノキの花と実。
花はこんな形。ドウダンツツジみたいですよね。
コチラが花と一緒に見る事が出来る実。ヤマモモに似ています。
因みに、本当の『イチゴ/苺』は木本ではなく、草本野菜の分類ですよ。

枇杷は花軸から花柄、萼片すべて褐色の柔毛におおわれてラシャ状になっています。
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葉は大型で互生し、長さ約20センチ、幅約5センチの楕円形。先は尖り、基部は狭くくさび形で、葉縁は波状の鋸歯があります。
葉の上面は初め毛がありますが、後に脱落して光沢のある脂緑となり、下面にはラシャ状に褐色の毛が密生し、質は厚く革質です。
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◇科名:薔薇科 ◇属名:ビワ属(Eriobotrya=ギリシャ語の「erion=軟毛、羊毛」+「botrys=葡萄」が語源。表面が白い軟毛で覆われた実がぶどうのような房になることから ◇学名:Eriobotrya japonica(japonica=日本の)
意外ですかね??知ってましたか?薔薇や桜と同じ「薔薇科」の植物なんですよ(笑)。
中国と日本が原産です。実の形が楽器の琵琶に似ているところから『ビワ』。『枇杷』の字は漢名から。
枇杷の木は根の先から花や木の天辺まで全部薬用です。種も薬になります。花も食べれます。
主な効能:高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、アンチエイジング(老化防止)、風邪予防
☆ビワにはカロテンのひとつ「βクリプトキサンチン」が多く含まれています。βクリプトキサンチンは体内でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜、消化器官などを正常に保ちます。βクリプトキサンチンは高血圧の予防をはじめ、がん予防やアンチエイジングにも効くとされています。ポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」も含まれています。クロロゲン酸は、がん予防やウイルス疾病予防(インフルエンザ予防)に効果があると期待されている成分です。ビワの葉には「タンニン」「ビタミンB17(アミグダリン/レートリル)」が含まれ、咳止めやがん予防に効果があるといわれています。また、タンニンは細菌の繁殖を抑制するので皮膚疾患やかぶれなどにも有効です。
因みに『枇杷』は英語でloquatですが、これは広東語蘆橘(ロウクワッ)に由来しています。日本には古代に持ち込まれたと考えられています。
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材は粘りがあり、木刀や杖を作るのに適しています。黒枇杷の木刀は高級品。
葉は枝先に集まり、互生します。葉身は広倒披針形~狭倒卵形、基部は次第に狭くなり、無柄か、短い柄があります。
縁には荒い鋸歯があっって若い枝、葉ともに綿毛が多いです。
漢方で薬用とされ、民間で健胃、清涼剤として用いた枇杷の葉は、江戸時代には民間薬としていろいろ重宝していました。葉をそのまま煎じて枇杷茶とし、暑気あたり回復や下痢止めになりました。また葉を数枚風呂に入れると肌をなめらかにして、あせもに効くとされています。京の烏丸の薬店が、枇杷葉湯として売り出したものが有名になったもので、材料は枇杷の葉の他に、木香、桂枝、甘草、呉茱萸などを煎じたとされる。守貞謾稿の「巻之六生業下」にも、「枇杷葉湯売り これまた消暑の散薬なり」と紹介されています。
京、大阪、江戸で同じように売られたとされているのですが、江戸では、しばしば宣伝用に路上で往来の人にただで振る舞われたらしいのです。そのため後に貞操のない女のことを枇杷葉湯と言うようになったとか(「広辞苑」)

2月になると、関東では春の訪れを知らせる花が顔を出し始めます。
コチラは、早々と咲いていた菜の花
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そして咲き始めた福寿草
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開花するのは晴れた日だけです。
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