野沢温泉の麻釜

今回の長野への温泉旅行ですが、まず長野を選んだのは、北海道に次いで全国で第二位と言う、温泉地の数が長野県なのです。(※『温泉地』は1軒以上の温泉宿泊施設がある温泉と言う意味になります)
長野の全県に渡って温泉地が点在しています。まぁ…そして、ウンマイ蕎麦を食べると言う主目的の一つでした(笑)。
その中でも、信州を代表する温泉と言えば、長野県の最北端、標高1650mの毛無山の北麓に湯煙を上げる野沢温泉『源泉掛け流し宣言』をしている温泉地です。
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野沢温泉は坂道の狭い路地に、多数の温泉宿(旅館組合HPには22軒掲載)や民宿があり、土産物屋も軒を連ねています。余計なゲームセンターなんて無い。さらに13軒もの共同浴場は、徒歩ですべて周れる場所に点在する情緒タップリの温泉街です。
源泉数は30か所余り、そのほとんどが40度を超える高温泉です。

共同浴場は、江戸時代から続く「湯仲間」によって管理・運営され大切に守られてきています。
これらの浴場はすべて宿泊客を中心とした観光客に開放されています。別ブログで紹介している記事に書いてますが、日帰り入浴の場合は寸志を賽銭箱へお入れ願いたいですね。
入浴時間は早朝5時(冬期は6時)からで、すべての共同浴場が当然ながら、源泉掛け流しです。

さて、共同湯の記事は別ブログでアップしてますが、コチラでも温泉の記事を…。

野沢温泉のシンボル『麻釜』です。
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野沢温泉の中心といえる麻釜(おかま)は、温度が90度以上ある温泉の「釜」で、野沢温泉の名所の一つです。
釜は『大釜』『茹釜』『円釜』『竹伸釜』『下釜』とあって、用途によって使い分けられているそうです。湯巡りの当日は、麻釜のあたりに近づくと、湯気がもうもうと上がっていました。
大きな釜は上に板の覆いがしてあります。
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茹釜では地元のおばさんが野沢菜を湯がいておりました。束ねた野沢菜を棒で湯の中に沈めて茹でるンですね。我々、観光客や湯治客はここへは立ち入る事は出来ません。
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因みに泉質は、弱アルカリ性硫黄泉で、毎分500リットル湧出しているそうです。
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コチラが『下釜』
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黄葉したもみじが綺麗です。
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因みに…もみじとかえで(楓)は同じようですが、盆栽関係ではこれを区別して使っています。
元々「かえで」の語源は葉の形が蛙の手に似ていることに由来しています。万葉集では「もみじ」と共に「かえるで」の表現があります。植物分類上はカエデ科カエデ属に属する樹木で、この中に『イロハモミジ』『ヤマモミジ』『イタヤカエデ』『ハウチワカエデ』などがあります。しかし、『ヒトツバカエデ』『ミツデカエデ』『メグスリノキ』など蛙の手とは似ていない種類も含まれています。
『もみじ』は「紅葉(もみじ)する(黄葉する)で、」すなわち、カエデ科の樹木の他にツタ、ヤマウルシ、サクラ類、イチョウ、ブナなども含めて、秋に葉が赤や黄色に変色する現象に由来しています。
植物分類上の言葉ではないのです。一般にはたくさんの紅葉する木を代表してカエデ属が「もみじ」と呼ばれています。通常は、カエデとモミジはならべて区別する言葉ではありません。童謡の「もみじ」の一節に「♪松をいろどる楓や蔦は山のふもとの裾模様~」は、このことを表現しています。
で…盆栽関係ではどう区別しているのかと言えば、『イロハモミジ』のように葉の切れ込みが五つ以上のカエデ属だけをモミジと呼び、その他のカエデ属は、カエデと呼んでいます。