リンドウ

リンドウです。
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湿った野山に自生します。
リンドウ 竜胆
漢名の『龍胆』の音読みである、りゅうたんから『りんどう』になったと言われています。この草の根が胆汁のように苦く、その苦みが特別強いので、最上級を表す龍の字を冠して名づけられました。
根茎は薄黄色で、少し肥大して長くのび、多数のひげ状の根をつけます。
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葉は披針形で対生につき、少しざらつきます。
開花時期は9月から11月。茎の先や上部の葉の脇に青紫色をした鐘形の花を開きます。
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花冠は長さ4センチから5センチで、先が5つに裂けます。
花は日が当たると開き、翳ると萎んでしまいます。
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根が薬用になり、苦味健胃剤として広く使われています。
我が国以外でも薬草として昔から重用されてきています。
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◇科名:竜胆科 ◇属名:リンドウ属(Gentianaゲンティアナ=Illyria の王Gentius(B.C.500頃)の名から採ったもの。この植物とその薬効の発見者Pliny により付けられたもの ◇学名:Gentiana scabra var. buergeri(scabra=凸凹のある、ざらついた)/(buergeri=日本植物の採集家ブュルゲルの)
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俳句の季語は秋。

りんだうや 枯葉がちなる 花咲きぬ  蕪村

好晴や 壺に開いて 濃竜胆  杉田久女

コチラは『フデリンドウ』(←記事)
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幾つかの園芸品種があります。
*ホソバリンドウ (G. s. var. b. f. stenophylla (H.Hara) Ohwi) 葉が細長いことが特徴。
*シロバナリンドウ (G. s. var. b. f. albiflora Makino)
*キリシマリンドウ (G. s. var. b. f. procumbens Toyok.)
*クマガワリンドウ (G. s. var. b. f. saxatilis (Honda) Masam.)
*アケボノリンドウ (G. s. var. b. f. alborosea N.Yonez.)