薄荷で気分一新?

薄荷…気分がすっと落ち着く気がして好きな方もおられると思います。
918年完成した「本草和名」と言う薬物書に、中国で言う薄荷は日本の「めぐさ」が相当すると書かれています。
以来、薬用としての薄荷の名称が定着して、ハッカの発音で呼称されています。現代中国でも名称は薄荷と同一文字ですが、「b??he」と発音されます。日本で栽培されたハッカ(薄荷)は通称を和種薄荷と言います。
海外では『Japanese Mint』と呼ばれています。学術的にはMentha Arvensis種として、欧米で栽培される洋種薄荷(Mitcham Mint、Mentha Piperita種)と区別されます。
和種薄荷の原産地は中国であると言われていて、日本へは中国より種根で持ち込まれたものとする説が定説になっているのですが、その時期や伝わり方は定かではありません。
さて…まずはコチラです。
アワモリハッカ 泡盛薄荷
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日本には昭和に入ってからハーブとして北米より渡来。アメリカ東部では乾燥した所に自生しているらしいです。日本でもすでに野生化しているものも多いようですが…。英名は『マウンテンミント』
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◇科名:シソ科 ◇属名:アワモリハッカ属 ◇学名:Pycnanthemum flexuosum
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『丸葉ハッカ』
英名はアップルミント(apple mint)といい、林檎のような香り。
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◇科名:シソ科 ◇属名:ハッカ属 ◇学名:Mentha rotundifolia
地中海沿岸地方の原産で、日本へは栽培用として渡来したものが逸出し、野生化しています。
草丈は30センチから80センチくらいで、地下茎を伸ばして繁殖します。
開花時期は7月から10月で、茎先に3センチから6センチくらいの穂状花序を出し、白ないし淡い紅紫色の唇形の花をつけます。
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丸い葉を持つ「薄荷」と言う意味。葉は十字状に向かい合って生える対生で、葉に柄はなく、茎を抱きます。
葉脈はへこんでいて、皺が目立ちます。裏面は柔らかな毛で覆われ、香りの成分を出す腺点があります。
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花冠の先は4つに裂け、雄しべは4本あり、そのうち2本が長い。

薄荷は、北海道北見市のまちづくり研究会が、以前この町が世界のペパーミント生産の70%を記録した事もある特産だった事から、「香りのまちづくり」運動を展開しました。そこで「20日-はつか-」と「はっか」の語呂合わせで6月20日に『ペパーミントディ』を1987(昭和62)年に制定。
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この日に一番近い日曜日には毎年ペパーミントフェスティバルが開催されます。
『日本薄荷』記事
西洋薄荷(ペパーミント)の場合は、葉の上に穂先のように薄紫色の花が付きます。
日本薄荷は画像のように花の上にも葉があり、何段かに別れて花が付きます。
湿気のある所に生え、高さ20~60センチ。茎は四角柱で、長楕円形の葉が対生します。8~10月、葉の付け根に淡紫色の唇形の小花が群がってつきます。
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『花薄荷(オレガノ)』記事
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『ヤグルマ薄荷(モナルダ)』→記事
明治初年、薄荷取卸油として輸出されたものが日本の独占品であったために、Japanese Mintの名称がついたものと考えられています。
※6月20日は以前には「さくらんぼの日」でもありましたね。1990(平成2)年3月に、さくらんぼの産地である山形県寒河江市が「日本一のさくらんぼの里」をPRするために6月20日を『サクランボの日』を制定。しかし、現在は6月の第3日曜日に変わりました。この日、山形県ではさくらんぼの種とばし大会などの行事も行われる。