カノコ蛾

黒地に白い半透明の紋が散りばめられた細めの翅を持つガです。
イメージ 1
昼間に活動し、いろいろな花で吸蜜します。
カノコガ 鹿の子蛾
翅は紫っぽい黒で鱗粉のない半透明の斑紋があります。
シカの子供の斑紋と同じ模様をしていることからこの『鹿(か)の子ガ』の名前がついています。
イメージ 3
体色は頭部,肢,触角が黒色。腹部は濃い群青色で、スカシバの様に黄色い縞と帯があります。
これは蜂に似せていると言われていますが…どうなんですかねぇ。
この、他の昆虫に似せる擬態と言うヤツですが、なんか…オイラはイマイチ納得できないンですよね。
『コノハチョウ(木の葉蝶)』のようなカモフラージュ(隠蔽型)や、『ジャノメチョウ(蛇の目蝶)』や『クジャク蝶』のような目玉模様なら納得できますが…。あとは、毒蝶同士真似し合い、その効果を高める『ミュラー型擬態』というヤツは、偶然?毒蛾がその形のものが多いから…と考えられますが、他の昆虫に似せる、毒蛾に似せる、蜂に似せると言うのはどうやって進化するンだ???と…。この擬態は毒蝶を真似る(ベーツ型擬態)と呼んでるのですが、しかし…蝶でも蝶でもそうですが、第一南方系の蝶、毒がある蝶に擬態してるなんてのはどう考えてもオカシイです。見たことも、ましてやその蝶や昆虫が毒があることも知らないものに似せるなんて変でしょ?
あ…別ブログで記事にしてますが、代表的なのは『ツマグロヒョウモン♀』で、これは『カバマダラ♀』に、擬態してると言われています。ツマグロヒョウモン(←記事)
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/ChameleonArms221/20190802/20190802123530.jpg
もう一つは毒を持つ、『スジグロカバマダラ♂』に真似ていると言われてるのが、『メスアカムラサキ♀』ですね。
ですが…『メスアカムラサキ♂』も、『ツマグロヒョウモン♂』も♀とは全然違うんですよ。
だってそもそも、他の昆虫を見てそれに体色や形を変えていくなんて、その経過もどう考えてもムリがあるように思えます。偶然、似たような形や体色になっただけ…ナンじゃあないかなぁ??
コヤツは、その証拠に(笑??)飛び方は遅くて、翅の不透明な部分も広いので、とてもハチと見間違えることはないように思いますしね~。
イメージ 2

チョウ目 カノコガ科 ◇Amata fortunei

開張は31~38mmで前翅長は16~20mmです。
幼虫はタンポポやギシギシやシロツメクサ、スギナの葉を食べます。つまり、原っぱによく生えている雑草を食べると言う事になりますね。