テマリカンボク
見た目は『オオデマリ』に似ていますが、葉の形が違うので見分けがつきます。
手毬肝木(テマリカンボク)
肝木(カンボク)の品種の1つで、花序のすべてが装飾花です。
樹高は3メートルから5メートルくらいの落葉低木で、江戸時代に薬用樹として移入されました。
葉は円形ないし楕円形で、楓(カエデ)の葉のように浅く3つから5つに裂けます。
◇科名:スイカズラ科 ◇ガマズミ属(Viburnum=この属の1種のラテン古名ですが意味は不明) ◇学名:Viburnum opulus var. calvescens f. sterile(opulus=カンボクのラテン名) / calvescens(※変種名) 「裸出状になる」 sterile(※品種名)「不妊の」
英名は「snowball tree」 まさに見た目どおり(笑)。開花時期は5月から7月で、枝先に大きな白い花をつけます。結実はしません。
カンボクの変種で、カンボクはガクアジサイのように装飾花が花序の周辺だけになりますが、テマリカンボクは、すべてが装飾花だけになります。花序の径は6~10cm程度。
葉はカエデの葉のように浅く3~5裂しています。材に香気があり、楊枝などに使われることがあります。