梅 十三輪目『未開紅』

名前の由来は、開花のときに一、二弁が咲き遅れることから。

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==《未開紅》==
紅梅の代表格です。堅い蕾のうちから濃い桃色が美しい梅。

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豊後系、八重中輪の抱え咲きで早咲き。

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開けば八重で大振りの花で、古来これ以上の桃色はないといわれてきました。
☆梅は平安時代には、西暦874年の貞観16年に『三代実録(さんだいじつろく)』に「東宮(とうぐう)の紅梅(こうばい)」と記載されており、9世紀半ばに紅梅が渡来したと思われるそうです。そして、901年の延喜1年には、菅原道真が、飛梅(とびうめ)伝説を生んだ「東風吹(こちふ)かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」を詠っています。
918年頃の承平年間には『本草和名(ほんそうわみょう)』にウメが牟女(むめ)と記載されています。
『和名抄(わみょうしょう)』には、ウメが宇女(うめ)と記載されています。そして、960年の天徳4年、都に悪疫が流行り、村上天皇(926~967年)の病気が、梅干とコンブの茶で回復したと伝えられています。
で…梅の学名は、別ブログに説明しておりますが、このブログでは今まで学名のみ記してきておりますね。一応…属名にある"Prunus" は「plum=スモモ」を意味し、種小名が「mume =梅」です。