昨日のハロ(暈)

昨日の日没前、4時50分頃に見たハロ(暈)です。
偶然太陽の方を見ただけだったンだけどね。Luckyでした。周りの人は誰も気づかなかったみたい。
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暈は、太陽の周りに光の輪が出来て、しかも虹のようになっている現象です。
『日暈(ひのかさ)』または『にちうん(日暈)』と呼ばれます。
この現象は他にも『内暈(うちかさ)』や『22度ハロ』と呼ばれます。
観測する人からみて、角度でいうと半径22度の大きな円が眩しい太陽を中心にして取り囲み、この円は虹のように色付いています。
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内暈は、空に色付いた大きな円を描くという点では虹と似ていますが、大きく異なる点も多くあります。
①まず違いの一つ目が、見える場所ですね。通常、虹は太陽とは反対側の空に現れます。ですが、内暈は太陽の周囲に現れます。
②大きさも違います。虹は対日点を中心とした半径約42度の円ですが、内暈は前述したように、太陽を中心とした半径約22度の円になります。虹と比べれば小さい円ですね。
③そして次に、虹をつくり出すのは水の粒だけれども、内暈をつくるのは氷晶と呼ばれる、ごく小さい氷の粒と言う点です。
これは、夏でも高層の空は気温が非常に低く、薄い雲をつくっています。ですが薄い雲を作ってるのは水滴ではなく主に氷晶なのです。この氷晶は雪の結晶の卵とも言えるものです。氷点下10度以下にもなるような極寒の地域などでは、地上でも見られれ、これは『ダイヤモンド・ダスト』とも呼ばれていますね。
氷晶は六角形の断面をもっていて、平べったい板みたいなものもあれば、鉛筆のように長い柱状のものもあります。これらの氷晶の側面に光が当たると、空気と氷の境界面で2回屈折して再び外へ出てゆくのです。所謂プリズムの原理ですね。
この氷晶はいろいろな向きで空気中に浮かんでいるのですが、側面に光が入射した場合にある一定の方向に集中して射出させる性質があるのです。
その一定の方向というのが入射方向に対して約22度の角度になります。それが内暈として見えるわけです。
④もうひとつ違う点は色の並び方。虹の場合は外側から赤→橙→黄色…と並び、いちばん内側が紫になります。しかし画像をよく見て下さい。内暈はその逆で、内側が赤になります。しかも暈は虹のように綺麗に色が分離しておらず、特に外側は白っぽい光になっていることが多いのです。
ところで…『日暈が出ると雨』などと言われる事があります。何故かというと…これは内暈をつくる巻層雲が、低気圧の前面に出来ていることが多いからで、『内暈が出る』→つまり、上空に巻層雲が広がっていると言う事→低気圧が近づいている前触れ→明日は雨となるわけですね。
え~~!?明日は雨になるのか?なんて思ってたのですが…今日は晴れてました。。。。。でも…現在は曇ってきた.......