今日は…缶ジュ-ス発売記念日…

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一缶が100円もしない…お茶の缶飲料でございます。仕事場近くに出ている、車でのお弁当の販売業者から、お弁当を買ったときに、サービス(コレも価格のウチか?www)で貰ったもの。
で、何でコレを出したかと言えば…
今日は… 缶ジュース発売記念日 なのです。
自販機が普及する昭和40年代まで、ジュースは"ビン詰め"が圧倒的多数であったのです。
1954(昭和29)年.4月28日 明治製菓が日本初の缶ジュース 明治オレンジジュース を発売しました。

http://www.steelcan.jp/steelcanage/vol24/images/main-img6.jpg スチール缶リサイクル協会←画像リンク先 それなりの年齢の方は(笑)覚えておられますかね。この当時の缶ジュースは今のようにタブで開けて飲む方式ではなく、画像のように小さな缶切りが附属していて、飲み口と空気抜きの2箇所に穴を開けて飲むようなスタイルになっていました。
その後、1957年1月になって、明治製菓発売の「明治天然オレンジジュース」の缶の上部にオープナーが付いた「オープナー付缶ジュース」が発売。これで、缶切りがなくても、いつでもどこでも手軽にジュースが飲めて評判になりました。
また「キリンジュース」「タカラポンジュース」なども売り出されて、缶ジュースがブームになったのです。
ところで…缶には二種類ありますね。アルミ缶とスチール缶です。
缶入り飲料の場合、ビールはアルミ、清涼飲料やお茶などは、スチール缶と言う場合が多いのですが、これは何故か、どのような区別によっているのか…ご存じですか?
何故…?実はコーヒーやお茶などの場合、製造過程でスチール缶である必要があるのです。
コーヒーやお茶などは作りたては当然のことながら熱くなっています。それを缶に詰めるまで冷やすのには時間が掛かってしまうので、熱いまま封印します。 その場合、柔らかい素材であるアルミなどで出来ていた場合、冷えて膨張していた飲料が収縮して缶がベコッとへこんでしまうのです。
あるいは逆に、冷やして封印した場合…あたたか~いで飲もうとした時に、膨張して缶が破裂してしまう可能性もあります。
そこで、アルミ缶より強度のあるスチール缶に詰めるのです。
また別の理由として、中に入れる飲み物が殺菌の必要があるか?と言う事も言われています。
コーヒーや紅茶、あるいはトマトジュースなどは、缶に詰めた後で、高圧や高熱で殺菌する必要があると言われ、その為に熱だけでなく圧力にも強いスチール缶が使用されているとも言われています。
逆に、炭酸飲料とか、ビールなどはあまり殺菌の必要がありませんね。
コレは、飲料の中にある炭酸によって雑菌の発生が押さえられるために、圧力などと関係ないアルミ缶が使用されていると言われています。しかも炭酸などを含んでいる飲料は、常に中から圧迫している状態になっています。なので、柔らかいアルミでも大丈夫だと言う事になります。
で…そうなると、ジュースなどの場合は、実はスチール缶とアルミ缶どちらでも構わないのです。

ビールや一部のジュースなどではアルミ缶を使用していますが、これはアルミ缶のほうが製造しやすいのと、メタリックなイメージが清涼感を与えると言う理由と同時に、プリントしやすいと言うデザイン面が先行していると言う事ですね。まぁ、スチール缶で出来た缶ビールもあまり出回ってはいませんが、一部地方では販売しているそうです。
イメージ 3ところで、ビールにはこのようなペットボトル容器って無いですよね。
これは何故か?
答えは…缶飲料と違ってペットボトルは気密性の関係から炭酸が抜けてしまうからなのです。
ちょっと待って!!??「じゃなんでこの『オランジーナ』みたいな炭酸ジュースとか『三○○サイダー』とかのペットボトルがあるんだ?」となるのですが…
これはですね、ジュースの場合は、かなり大量に炭酸を入れる為に少しぐらい抜けても大した影響がないからなのです(笑)。
それに比べると、微妙な炭酸の量で旨い不味いが決まってしまうビールの場合は、とてもじゃないけれど、ペットボトルでのビールなんて発売できないのですね。

因みに…そのペットボトルの問題がクリア出来たので、「2004年秋以降に発売予定」と某『○サ○ビール』のメーカーが発表したのですが…
しかし…その後、ペットボトルに着色しなければいけない問題からリサイクルに影響するなどの問題が発生してしまいました。→それに関するニュースこれはどういう事かというと…
イメージ 2日本茶のペットボトルって、ペットボトルの周囲に緑色のフィルムが巻かれていますね。これはモチロン[緑茶=緑]と言うイメージを打ち出してるわけですね。こうした方が、購買意欲を増強できると言う訳です。モチロン、缶入りのお茶も同様で、緑色がメインとなっていますね。で…ウーロン茶などは、赤色~茶色と言うイメージ展開になっております。しかし、かと言って『お~い、お茶』のペットボトルの様に、フィルムではなくペットボトル本体を緑色に着色してしまうと、今度はリサイクルしにくくなる。問題が発生してしまう訳なんですね~。
コレがビールにどう関係あるのか?と言うのは…→日本酒が好き 其の2で、書いたのですが、透明でない瓶を採用してるビールや日本酒などは醸造酒と言って、穀物を発酵させ濾過しただけのものなので、不純物が大量に含まれているのです。これらの不純物は太陽の紫外線を浴びると、変質して味を変えてしまう原因になります。その為に、紫外線を通さない瓶にしているのです。色が付いた半透明の瓶も、基本的に紫外線を通さない色だけが採用されています。つまり、ビールでペットボトル商品を出す場合は、着色せねばならないわけで…。
で…ビールの場合も最終的には「そこまでして発売する意義はない」と、発売中止になったそうです。
海外では…ビールのペットボトル入りの商品はあります。